2-7.SFを書く人に今のpixivは優しい気がする

 カクコンからSFが消えた今日この頃、このジャンルに力を入れている(ような気がする)のはpixivだなぁとふと思った。


 私が知る限りの話だけど、pixivとSFの組み合わせと言えば、2021年実施「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」通称「さなコン」。指定された書き出し文ではじまる短編小説を投稿する…というコンテストだった。

 日本SF作家クラブ・pixivの予想を上回る応募数、本コンテストに参加するためにpixivに登録した人・このコンテストで日本SF作家クラブを知った人がいる等等、結構な盛り上がりを見せた。

 その後、同じ内容のマンガコンテストが行われたり、日本SF作家クラブの公式FANBOXでも結構長い期間をかけてコンテストのフォローアップ記事が公開されていたりする点からも、盛況ぶりが伺える。


 実際、pixivで季節ごとに実施されている「pixivノベル大賞」の2021年秋版にも、日本SF作家クラブが協力している。こちらは、ジャンル(異世界ファンタジー・現代ファンタジー・SF)ごとに指名されたタグから2つ以上を選んで、小説を書くという内容。優秀作はpixivノベルに掲載されるとか。

 タグ指定や講評にも日本SF作家クラブが関わっているからか、現時点(2021/10/29)で3つのジャンルのうち作品シリーズが一番多く投稿されているのはSF。(作品の話数で言うと結果は変わってくる)


 カクヨムでは、自主企画で時々SF関連のものが立ち上がる(嬉しい)。しかし一方で、公式からのプッシュがあるSF企画に自分は遭遇したことがない。その点から見ても、pixivはSFを書く人に優しいなと思う。

 また、自分は「さなコン」に出した小説が閲覧数1000を超えて、結構驚いた。(私の場合、pixivでオリジナルを載せても、公式ブーストがない状態で閲覧数1000を超えることはなかったので)

 コンテストの注目度はもちろん、SFを読みたい人がpixivにもいるんだなぁと実感した。このpixivとSFの関係がいつまで続くのか私にはわからないけれど…。


 ただ、やはりpixivはイラストや二次創作の方が盛んな場でもあるので、そうした部分でカクヨムとはまた違うフィールドでもある。その点を上手く楽しみながら活動出来るSFを書きたい人にとって、今のpixivは良い場所なのかもしれない。


(おまけ)

私のさなコン参加作品は、カクヨムにも掲載中のこちら。短編なので、ご興味あればサクッとどうぞー。


「ありふれた終末」

https://kakuyomu.jp/works/16816700426619319141/episodes/16816700426619329034

 



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