第44話


マーニャが持ってきた袋の中身を恐る恐る開けてみる。

なんだかんだいって、マーニャが一番規格外な気がするのだ。

そのため、なんだか袋を開けるのに勇気がいる。

さっきクーニャが持ってきた大量の不老虫の件もあるし・・・。


「ん・・・?」


開けてみてビックリ。

なんだか普通なのだ。

取り出して見てみる。


薄くて半透明な水色の手のひらよりも一回り大きな何か。

とても固い。

でも、光を反射してキラキラと輝いていてとても綺麗。


「とっても綺麗。ありがとう、マーニャ」


「にゃあ♪」


「・・・マーニャ様。それをマユにあげても綺麗としか思っていないわよ」


「ん?」


これ、他になんか意味があるの?

マリアがため息混じりに言うので、鑑定してみる。


【青竜の鱗

青竜の鱗。とても固い。魔法を跳ね返す作用がある。切ろうと思ってもなかなか切れない。防具に加工することが可能。売価不明。幻の素材】


「ちょっ!!これって!!」


「うん。私もはじめて見たわ。青竜なんて倒せる人いないから、なかなか手に入らないのよねぇ」


マリアがのんびりと答える。

なんで、マリアは動じないの?


マーニャからの思っても見なかったプレゼント。でも、まだ袋の中には何か残っているようだ。

残りも取り出してみる。

出てきたのは小瓶に入った透明な液体と、水晶玉みたいな透明で綺麗な球体だった。


なんだろうこれ?

マーニャだからなぁ。

また普通とはかけ離れたものなんだろうな。


チラッとマリアの姿を見てみると、マリアが驚愕の表情を浮かべていた。

珍しい・・・。

って、それだけこれらが普通とかけ離れているってこと?


【竜の涙

竜の涙。どんな病もたちまち直してしまう。幻のアイテム。売価不明。】


「ま、マーニャ。こんなすごいのよく持ってこれたね・・・」


「んにゃん♪」


「竜と仲良くなったらくれたんだって。・・・国宝級じゃないの。コレ。これはマーニャ様に預けておいて必要な時に受け取った方がいいわ。喉から手が出るほど欲しい人がいると思うから気をつけて。マーニャ様が持っていれば誰にも手が出せないから安全よ」


「そ、そう・・・」


マーニャったら、やっぱりとんでもないものを持ってきたなぁ。

最後のこの球体もとんでもないものだったりして・・・。


そう思いながらも鑑定をおこなった。

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