第39話


「俺たちが猫様にあったのは9階層だった・・・」


「9階層?それはどんなところですか?」


「9階層はレベル90~100の冒険者が主に狩り場として使用している」


レベル100!?

私、確かレベル1だったような気がするんだけど、100倍?


「レベル100だとまず一般人は到達することは難しいと言われている。才能ある冒険者が5年かけてやっとレベル100になることができるレベルだ」


それって、私じゃどんなに頑張っても無理ってこと?


「ダンジョンにはモンスターがいて、非常に危険。で、猫様たちは9階層から更に下に降りていってしまった」


「はあ!?」


下って10階層?

階層が深くなるほど強い敵が出てくるってことだから、レベル100じゃ足りないってこと?


「俺たちは猫様の後を追って、10階層に降りたんだ」


「そしたら・・・」


「そしたら?」


マーニャたち迎えに行けるのかなぁ。

話を聞いていると不安である。

というか、マーニャたちは無事でいるのだろうか?


「10階層にはボスがいるんだ。レベル100からレベル101にレベルアップするにはこのボスを倒さなきゃいけない。そんな階層に猫様たちはいた」


「ちなみに俺たちは皆レベル100だ。まだ、ボスに勝ったことはない。」


「そう、姿は見たことあるけどな」


「青い竜だったな」


竜って本当にいるんだ。

じゃなくて、それってとても危険ってことではないの?

目の前の冒険者さんたちにマーニャたちを連れ戻して来てもらうようにお願いしたとしても、10階層にマーニャたちがいたら、連れ戻してもらうことは困難なようだ。


「連れ戻すのは無理なんてすか・・・?」


私がそう訪ねると冒険者さんたちは皆いっせいに頷いた。


「まず、無理だ。俺たちでも10階層は無理だ」


「そ、そんな・・・」


「レベル101以上の冒険者がいればいいんだけど、なかなかいないだろうなぁ」


「レコンティーニ王国だとレベル101以上の冒険者は100人もいないときいたからな。都合よくこの村にいるかどうか・・・」


「そ、そんな・・・」


思わず目の前が暗くなってきてしまい、テーブルに手をついてしまった。

脱力感が私を襲う。


「でも、ま、無事に帰ってくるだろう。」


「そうだな。ちらっと見た感じだと10階層で竜と戯れてたからな」


「竜も猫様たちに会えて嬉しそうだったしな」

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