第504話 俺のできる事の制限が・・・・

なんだよ・・・あれもこれも禁則事項だと!


人を直接どうのこうのは禁則事項。

他の領地での行動は禁則事項。

領地でも直接の殺生は禁則事項。


何だよ。俺は領主だ!これでどうやって他国の侵略に対応できるんだ?


「部下を使えばいいではないですか・・・・」


ノエミがさらっと言うが、俺の領主としての立場が・・・・


「領主の替えはいくらでも居ますが、神の替えはそうそういないのですよ。」


・・・・そりゃあそうだが・・・・まあ、領主なんてものは、確かに替えがきくな。神は・・・・確かにコロコロ変わったら、困るな。


「じゃあどうしろと?」


「口田士門、其方の息子に領主を譲るのだな。そして、頼れる部下に、任せる事だ。領主なんてお飾り。息子に譲ったところで何も影響は出ない。」


・・・・まあそうなんだけどさあ。


未だ息子って小さいぞ?5歳児に何ができるんだ?


・・・・結局家族会議をする事に。


「そんな・・・まだ5歳ですわ。まだ数も満足に覚えていないのに、いきなり領主とか無理だわ。」


そうですよね、佐和さん。


「でも、旦那さまはもう無理なんですよね?」


そうなんだ、世津。


「ただの領主ならいいみたいだが、今回みたいに、他国からの侵略はどうにもならないみたいだ。」


「じゃあ、神獣にパールメース帝国を滅ぼしてもらいましょ!」


・・・・過激だな、三津枝。


「でも、無関係な民を虐げるのはどうかと思うよ?」


イベッテの言うと通りでございます。


「では、どうするのだ?我の力をもってすれば、追い返すことは可能だが?」


そんな力任せ・・・・でも、シビルならいけるか?


「いいよ!私の土魔法で囲って、オデットに水魔法で水攻めすれば、すぐ終わるよ?」



「それぐらいなら、魔力は問題ないね!」


神獣さんたちは、やる気のようだ。


「それも大事だが、パールメース帝国の兵士は、上層部の命令に従ってるだけだからな。できればトップをつぶしたい。」


「でも、禁則事項があるんでしょ?どうするの?」


今日はノエラとヒルダにも来てもらってる。


「ごちゃごちゃ面倒だのう!そんなのさっさと消してしまえばよかろう?上空から何か落とせば済む事じゃ。たまたまそこに人が居合わせただけじゃ。」


最近はレシティアもこの場に居る。


はあ・・・・俺の妻になる気満々じゃないか?


だがなあ・・・・確かに美人だが、まだ幼いんだよな?女子高生を抱く?まだ中学生か?

おまわりさーんって事になりそうだ。


だが・・・・出来るのか?そんな事が。あ、でも、そう言われれば、女神も結構ミスって人死なせてるしな。


其れで行っとくか?

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