第444話 世津と三津枝、まさかの・・・・

2人が寝込んで1週間が経つ。


この間にバルトサールの所へ、マウリシオさんの連れてきた青年を連れていく。

引継ぎをしてもらい、可能な限り、できるだけ早くバルトサールに来てもらうつもり。


そして・・・・


館に医療設備を導入する。


前からしようと思っていたのがやっとできる。


異世界売買で可能な限り購入。


以前医療関係者と入力し、購入できたので、同じように買う。


買ったそばから運ぶのが面倒だし、かさばるので、最初から医務室?どう命名するか決めてはいないけど、最初からそのつもりで設けていた部屋で購入する。


しかし・・・2人の体調が良くならない。どうしたんだ?


よほど御国台の事が辛かったのだろうか?


俺が思っていた以上に重要だった?


もう3年経ったし、いいだろうと思っていたんだが。


そして更に1週間が経ち、バルトサールがやってきた。

看護師さんと共に。


どうやらかなりいい関係になっているようで、結婚を視野に入れているようだ。


そして、他の2人の看護師さんも一緒にやってきた。


あ、そうだ、世津と三津枝を見てもらおうか?


そう思って看護師3人に声をかける。


「早速ですまないが、世津と三津枝が2週間寝込んでしまって。ちょっと見てもらえないか?回復魔法を使っても、治らないんだ。」


「わかりました。ただ、私達は看護師ですからね。医師じゃないので限界はありますよ?」



断りを入れてくる看護師さん。


まあ、素人よりは詳しいだろう?


2人を見てくれる3人の看護師さん。


暫くして・・・・


「2人共おめでたです。」


「え?」


「おめでたです。」


「2人とも?」


「そうですよ。念の為妊娠検査薬を使いましたが、2人共陽性です。かなり濃く出ましたから、間違いないでしょう。」


「そうだったのか・・・・気が付かなかった・・・・」


「それと、2人共酷い悪阻です。寝込んでいるのはその所為でしょう。」


・・・・ある意味ではよかった・・・・何か原因不明の病気とかじゃないかと心配してたから。


しかし・・・・気を付けてたんだけどな・・・・まいったなこれは・・・・


あ、妊娠してくれたのはうれしいんだけどな・・・・2人にはもう少し後にしてほしかったんだよ・・・・


そして俺は2人に会う。


「ついに、妊娠しましたよ。」


「そ・・・・そうか・・・・おめでとう。今後はゆっくり休んで。今迄みたいに色々しなくていいから、まあ何もしないのはかえって駄目だと思うから、差しさわりのない範囲で、な。」


「ええ・・・その・・・・士門さん?私が妊娠するのはいけなかったですか?」


「え?いやいや、いけなくなんかないさ!いい事?嬉しいよ!」


「それは良かった・・・・少し寝ますね。」


・・・・まだ若いのに、ごめんよ。




「まさか2人同時に妊娠がわかっちゃうとは。産んでいいよね?」


「うんうんもちろん!今後はしっかり休んでくれ三津枝。」


「そうする。だけど、少しは動きたいから・・・・」


「そうだな。少しは動いた方がいいみたいだから、悪阻が治まってからだぞ?」


はあ・・・まさかの2人同時か。

きっと俺が色々変だった時だな。


かなりハッスルしてしまってたからなあ・・・・

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