第244話 領地を選べる事が出来るようなので

「おお!受けてくれるか、流石は婿殿だ!」


 王様は超ご機嫌だ。

 そして・・・・いくつか領地候補を見せてもらったが・・・・分からん。

 書類上での名前だけだから分からない・・・・


 まあ、そうだな・・・・ティンドールと王都の間にあった、何もない広い森・・・・道だけが通っていたけれど・・・・途中小さな宿泊できる町?ぐらいならいくつかあったが・・・・

 あそこを開拓すれば、どうだろう?

 もしくは・・・・海に面した土地だったら色々魚とかいそうだし、貿易もできる?

 土地が広いのであれば、この地に新たな工場を建設するのもいいな。

 今売り上げが凄い事になっていて、実際衣類・・・・特に女性向けのが圧倒的に足りていない。

 針子を増やす対応を順次行っているが、追いついていないからなあ。

 この地に衣類専用の何かを・・・・これが現実的か?まだどうするか決めかねているし。


「ティンドールと王都の間か海に面した土地があれば、優先的に希望します。」

「ほう!わかった!ちょっと探してみよう。」


 王様が、確認してくれるようだ。

 イベッテがちょっと考えてから、


「丁度と言うのかな?ティンドールと王都の中間ぐらいに位置するけれど、直線じゃあなくって位置的には三角みたいになるから、結構離れた場所に、しも・・・旦那さまの希望するような土地で誰も治めていない場所があったはずよ?」


 それはよい情報だ・・・・


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 一週間後、偶然か必然か、イベッテが教えてくれた場所に決まった。

 で・・・・爵位は侯爵らしい。

 王の娘を娶ったのだから、これぐらいはないと、との事。

 まあ、何でもよいけれどね?

 で、王様曰く、


「何もないぞ?町すらない。村もだ。海には広く面しているが、断崖絶壁か、港もないような場所だぞ?そのような土地でよいのか?」

「まあ、何とかしますよ。後、土地は広いのですよね?」


 これも大事だから聞いておく。


「それは心配ない。辺境ゆえ手付かずの森が広がるのみだ。」


 俺は何もない広い海に面した領地と、爵位を手にしたの

 だった・・・・

 で、人の居ない土地で、税金はどうしたら?

 あと、海に面した、立地がよいのか?よい土地なら何故誰も領地にしていないのだろう?


 嫌な予感がするなあ。

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