第166話 皆の元へ戻る

【くう・・・・甘い甘い砂糖が甘い・・・甘すぎたよ・・・・ボクがいるというのに・・・・しかし、昨日のふたりは凄かったな・・・・】


ロンダーヴが独り言つ。


【あんなのを見ちゃったら、精霊のボクでも火照っちゃうよ?】


彼女は何が凄かったのかとかは言わない。


【いずれはますたー、ボクにもしてくれるかな?】


精霊とはいえ、立派な女である。ナニを見たらナニだよ・・・・


・・・・

・・・

・・


1週間の旅行を終えた2人は、クランの拠点へと帰ってきた。


誰も何をしていたとか、どうだったとか野暮な事は聞かない。

2人だけの思い出だから・・・・


しかし、夜、4人の女性は、佐和を囲み、根掘り葉掘り聞く。


「ねえ、どうだったの?やっぱり痛かった?」

何が痛かったのかは聞かないが、ナニを意味しているかは明白。

イベッテも妙齢の女性であるし、興味津々。

「それは・・・・イベッテさんも、早く士門さんに抱いてもらってはどうですか?イベッテさんほどの女性なら、今の士門さんなら、飛びつく事間違いなしですわ?」


微妙に話をはぐらかす佐和。

「あ、私の場合、結構血は出ましたけれどね。でも・・・・女の幸せを感じたわ。」


「「「キャー!」」」未経験の3人は恥ずかしながらも熱心に聞く。

シビルは経験済みなので、そんな事はないけれど、やはり興味があるようだ。


「しもんさんは・・・・やはり処女じゃないと駄目なのかなあ?」


「そんな事はないわよ?シビルさん。今度誘ってみたらどうかしら?上手くは言えないけれど、士門さんは変わったわよ?今まで性的な事は避けていましたよね?ですが・・・・白河さんと過ごした一ヶ月の間に何があったかは分からないけれど、精神的に落ち着いたのか、今はもう夜は・・・明るくてもですけれど?野獣だわ。」


「そ・・・・そうなんだ・・・・ちょっと誘っちゃおっかな?私ご無沙汰なんだ・・・・」


こうして女の夜は過ぎていく・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そう言えば、あのクルーザー、地上へはどうやって着陸してるんだ?

ふと疑問に思ったら、白河さんはちゃんと魔改造していた。

足場が出現し、何故か人が降りるスロープまで出現するのである。

凄い発想だな・・・・


翌日、俺は王都へ魔石やらを売りに行く事にした。

そうそう、クルーザーは魔石が動力源で、より強い魔石があれば、それだけ魔力が長持ちし、ジェネラルクラス以降だと、半永久的な運用も可能だとか。

キングなら、おそらく普通の人間が死ぬまで取り替えないで済むだろうと。


なので、手持ちのキングの魔石をはめ込んだ。


”黒い奴”、”希望”全員がクルーザーに乗った。

野郎共は、デッキで十分。

女性陣はラウンジでゆったりくつろいでもらう。


そして飛び立つ。

空の旅は快適で、しかも早く、あっという間に到着した。

2時間かかってない・・・・1時間半ぐらいか?


女性陣は中を見て興奮していた。いずれは自分も・・・・?みたいな妄想もしながら。

そして・・・・ギルドに到着した。

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