第63話 野郎共の装備を充実させないと

「ちょっと待った!戦闘に行く前に、お前らの装備を何とかしないといけない。」


そう、これから強敵と戦うのだ。

普通の服では太刀打ちできないだろう。


「なので、もう一度シラカワ領へ向かう。流石にタダという訳にはいかないから、店の装備を購入する。お前らついて来い!」


ううぉーー!!!という野郎共の声が。


驚いてこちらを見る女性陣。


「あ、悪い、驚かせたな。これからオーク共を仕留めに行かないといけないが、その前にこいつらの装備を新調してくる。」


「しもんさん、またあのシラカワ領へ行くんですかあ?」


皆を代表して聞いてくる、さわ。


「うん、そのつもり。今回は男だけで行くよ。」


「あそこ良かったよね。電気もあったし、店の中ってセンス良かったし。」


あ?店に入らなかったな、結局。白河さんの店の内は、みつえの合格を貰えたのか。


「いってらっしゃい、しもんさん。」


「すぐに戻るけど、何かあったらこっちに来て。じゃあ後は任せるよ、せつ。行ってきます。」


ゲートを用意し、再びシラカワ領へ。


・・・・

・・・

・・



「口田殿、昨日の今日ですが、そんなに頼られても困りますな。」


「確かジスランさんでしたね。実はこれから強い化け物・・・・こちらでは魔物というのかな?と戦う事になったので、白河さんの店に置いてある、装備品を買いに来たんです。」


「そうですか。では店に行って下さい。案内しますので、少々お待ち下さい。」


そう言ってジスラン君は一度この場を離れた。

で、今此処に居る他の野郎共は・・・・


「マジ違う場所に来た!異世界半端ねえ!」


「どこで▼ドアが現実にあったよ!」


「そうじゃなくワープじゃね?」


「どうなってるのこの仕組み。俺ら分子か原子になったのか?」


「空間と空間を繋ぐとか、これ作ったやつ天才!」


最後の奴、作ったの白河さんだからな。


そんな事を話してると、1人の女性が来た。


「私に付いてきて。」


・・・・ウェンディさんだった。


店に到着すると、

「あ、そっちは女性向けだから、君達はあっちね。」


店は広く、いくつかの区画に分かれているようだった。


大半を占めてるのは、女性向けの衣料、装飾品かな?ちょっと遠巻きに凄い下着が見えた気がするけど。


何やら道具も置いてるし、男性向けの衣料もあるようで。


そして、店の一画には、所狭しと武器、防具が飾ってあった。


「マジ武器がある!すげー!」


野郎共は武器の所へ駆けていった。


僕も行こうとしたら、ウェンディさんに止められた。


「もうすぐ旦那さんが来るから、ちょっと待っててね。」


白河さんが来るようだ。


暫く待ってると、野郎共は、男性の店員を捕まえ、色々見せてもらってるようだ。まあ、実際に買う武器はショートソードとかだけど。あ、あんなでっかい両手持ちのロングソードなんて、使いこなせないだろう?何やってんだか。

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