57
笑われるいわれはないんですがー。
不満げな気持ちが顔に出ていたのだろうか、そんな私に胡桃さんは優しく微笑みかける。
「ごめん、可愛くて。勘違いしてる。」
か、可愛いって。
この期に及んで何を言うわけ?
不覚にも頬が紅くなってしまった私は、思わず両手で頬を覆う。
ていうか、勘違い?
勘違いって?
頭の中がぐるぐるしながら目をぱちくりさせる私に、胡桃さんは申し訳なさそうに笑って言った。
「ウェイティング出てるから一度出ようか?」
見れば入口付近で何組か待っている人がいる。
そういえばここに来てから随分時間が経っていた。
時間を忘れるくらい楽しかったってことなんだけど。
今の私はそれどころではない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます