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胡桃さんが私に向かって微笑んでくれるのがどうにもくすぐったくて、胸がドキドキしてしまう。
「あ、そうだ。えっと、これ、ほんのお礼です。」
私はカバンに忍ばせていた小さな包みを胡桃さんに手渡す。
傘のお礼にと、迷惑にならない程度のものを買っておいたのだ。
「えっ。なんか逆に気を遣わせてすみません。…ありがたくいただきます。」
胡桃さんは少しの躊躇いの後、素直に受け取ってくれた。
それを見て、なぜだか私はほっとする。
「あ、そうだ。」
胡桃さんは思い立ったかのように、コンビニの袋をガサガサし始めた。
何だろう?
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