紺色のカーテンと埃にくすんだ硝子と自らの膝と


クリーム色のビルに曇天


明日は、どんな顔で貴女に会いに行きましょう


愛を紡ぎに行きましょうか


別れを告げに行きましょうか


それとも


万事、滞りなく、つつがなく過ごしてみましょうか


あぁ、


跳んで、跳んで、跳んで


一線越えて、貴女に浸かりましょうか


跳んで、跳んで、



触れ合うくらい肩を並べて歩きましょうか


跳んで、




肩寄せ合って語り合いましょうか




貴女を思いながら


普段あげている髪をおろして


新品の靴が届くのを待ちわびる


トラックの地響きと


いまかいまかと明日を待つ私がいる


心は、どこか、くすんだ硝子に似ている


せめて、わからぬように明日は


晴れてくれ

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