第8話 どうでもいいこと。

 僕は今「鬼滅の刃」にハマっている。


 この前、学校の自主学習ノートにも「鬼滅の刃が人気の理由」について書いたんだ。


 そしたら、先生からのコメントで「先生もれんごくさんが好きです。炎柱カッコイイ!」と書いてくれていて、嬉しかった。


 せっかく僕が集めたんだから、ママにもオススメしているのに「今度読む」とか「時間が出来たら読む」とか言って全然読んでくれない。


 そのくせ「ママの好きなキャラクターを当ててみて」とかどうでもいいクイズを出してくる。読んでもいないくせに。


 でも、ママの好きなタイプは知っている。

 ムスッとして無口なクールタイプ。

 大体このキャラクターだなぁって想像はついてるんだ。


 だーかーら!早く読めばいいのに!!


 

 ちなみに、クラスの女子たちは「SixTONES派」か「SnowMan派」かを話している。


「ごめーん。私はSnowMan派なんだ」


 なんだその会話は!!

 どうでもいいーー!!

 ものすごくどうでもいいよ、それ!!


 と、思ったことをママに話したら、ママは大爆笑していた。


 ムス子なママが笑うとちょっぴり嬉しい。


 でも、何でもいいから早く「鬼滅の刃」を読んで欲しい。



 そうそう!

 パパは毎週ジャンプを買っているからすごく助かるんだ。でも、これは恥ずかしいから内緒なんだってさ。変なの。



 そんな訳だから、この話は内緒だからね。

 

 約束だよ。 

 


 

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