輪廻転生は考えるだけ無駄ですよ
スピリチュアルという世界に身を置いていると、よく聞く単語というのがある。
そのひとつが、『輪廻転生』である。
仏教には申し訳ないが、そこでなされる輪廻転生の定義は、少しはかすっている部分もあるが相当的外れである。したことの善悪が影響するというのが一番の勘違い。閻魔大王様が下すかのような「絶対的な善悪の基準」が人を裁くのではなく、あくまでも本人の正体であるプレイヤー意識の判断であり、それは肉体人間意識次元ではなぜそうなのか、なぜそれを望むのか、などということは理解不能となっている。
ではここから、なぜ輪廻というものについてこの次元で思考してもムダなのか説明してみることにする。
①時間と場所という概念を超越するので、時間と場所という縛りがあるこの世界でいくら考えても、筋の通った法則を見出せない。
人類の多くが勘違いしているのは、次の点である。
「生まれ変わりは、死んだ後にどこかの誰かになることで起きる」。
この世界での時間は、直線的に流れる。一秒一秒現在から未来に流れており、決して過去に逆流したりしない。その世界に生きているため、生まれ変わりはどうしても死んだその先の時間で起きるものだ、と考えている。
だが肉体を脱いだ後の世界は、今いる「時間軸」というものが通用しない。
むこうさんには、この次はこうでないといけないという縛りが薄い(まったくない、というのは言い過ぎになる。多少はある)だから、生まれ変わりはその人が亡くなったあと(人間の世界で未来に当たる)に起こるべきだ、なんて決まりもない。
筆者の考えでは、輪廻転生(人の死後)には次に挙げる可能性がある。
①皆さんが思うように、死んだ後別の誰かになって赤ちゃんからやる。
一例をあげると、ケネディ大統領が暗殺された瞬間に生まれたある赤ん坊がいて、彼が6歳ころになって「僕はケネディの生まれ変わりだ」と言い出し、大人が皆信じないで呆れていると大統領しか知りえない驚くべき情報の数々を言い当てたという。
②過去に輪廻する。時間的には昔(例えば平安時代や江戸時代)に行く。
③まったくの別人となるのではなく、同じ自分でパラレル・ワールドにおけるもうひとつの可能性に飛ぶ。もちろん赤ちゃんからである。
(今の配偶者ではない別の人物と結婚した世界・別の職業についた世界など)
④まったく別の星に行く。あるいは別の次元に行く。
ただし、流儀がこの宇宙次元に近い場所しか無理。その世界を支配する法則がいちじるしくこちらと異なる世界には転生できない。というのも、時間とか自他とか、もっというと死という概念がない次元世界だってあるので、死のない世界では転生自体無意味な話となるからだ。
⑤皆さんが「霊界」と呼ぶ、それらしく見える世界に滞在する。
時間という概念が希薄なので、飽きたとかもうずいぶんいるなとか、地上で感じる時間経過のような感覚はない。そこでは千年も1時間もそう変わらない。
あと、最初と終わりという概念もない。死んだら霊界へ行く、生まれ変わったら霊界から出る、というような発想を皆さんはされるかもしれないが、死んだらその「入って、出る」という起点と終点の概念(システム)がないので、死んだらその自覚が持てない。
頭こんがらがりましたか? 大丈夫ですか?(笑)
過去に生まれ変わるというのは、多分大変納得してもらいにくい話だと思う。
この世界の因果とか法則というものに縛られた頭だと、誰がどうその指示を出していて、どう数が合うように調整しているのか?(ひとつの体にひとつの魂が対応しているのが絶対と考えるとそうだが、誰がそんなこと決めた?)と言いたい人もいるだろう。でも私タイトルで言ってません? 考えるだけ無駄って!
中学の数学で、関数ってのが出てくるじゃないですか。私は苦手でしたけど。
横軸のX軸、縦軸のY軸っている十字のようなグラフが出てくるでしょ?
私たちは、時間軸を横軸でだけしか考えてない。だから、死んだらこの世界のどこかで、しかも時間的にあとに生まれ変わるってしか考えない。
縦軸があるって考えてみたら、可能性はさらに広がるのだ。まったく別人の人生を歩むのではなく、自分のまた別の可能性の世界を生きるかもしれないし、この宇宙ではない星や、そもそも次元自体違う世界に行くかもしれない。
もっと皆さんの頭を混乱させることをいうと——
死んでしまったら、あそこにいるとかここにいる、とか皮膚(に見える部分)から内側が自分で他はそうじゃない、っていう縛りも希薄なので、死後は複数個所に自分が存在できたり、極端には自分がどこにいるとかいないとかが分からなくなる。
●死後の行先はひとつ、というのも我々の思考の縛りである。
あなたは、複数に生まれ変わっているかもしれない!
……ここまでくると、もう訳が分からない?
だから言ったでしょ! 考えるだけ無駄な抵抗だって。
それよか、今分かる世界で分かることを楽しむことに時間を割いたほうがいいですよ。今回の記事は、無理やり説明してみることで皆さんに「この話はもういい!」とあきらめてもらうために書いてみました。
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