覚えさせられるけど実はよく分かっていなかったこと
子どもの頃は、有無を言わさず「そういうもの」として勉強することの中に『マイナスとマイナスをかけたらプラスになる』という事実がある。
中学校の数学で、「正の数・負の数」というのが登場する。
その時に、ドリルとして「-5×-3=15」 というような計算を解くが、先生がよほど教えるセンスがないと、生徒には「どうしてマイナスにマイナスをかけたらプラスになるの?」という疑問がそのまま残ることになり、子どもはただ機械的に、データ処理としてこの計算をすることになる。
ある女子高生は、こう言った。「え~ マイナスにマイナスかけたらチョーマイナス、ってカンジなんだけどぉ」ま、間違ってるけどそう思う気持ちは分かるよね。
彼女のような理解を救うためにも、これはうまく教えないと、である。筆者はある時、これなかなか説明上手いな! と思う話を聞いた。
お金で、こう考えろという。
●5(5万円)× 3(三回もうける)=15(15万円の得)
5(5万円)× -3(三回失う)=-15(15万円の損)
-5(5万円の借金)× 3(3回やる)=-15(15万円の損)
-5(5万円の借金)× -3(それが3つ帳消しになる)=15(15万円の得)
つまり-5というのを、5万円の借金と考える。
それを3か所の金融機関で借金したら、正の数3をかけ15万円の借金(マイナス)。しかし、その3か所でやった借金が全部チャラになったら?
5万円の借金が3つ分帳消しになり、15万円の得。
(実質の得であり、残念ながら懐にお金は残らないが!)
なるほど、そうか!
じゃあ私たちも、人生で日常で、このマイナス同士の計算をすればいいんだ。
●-5(5個のイヤなこと)×-3(頑張って向き合わない・無理に相手にしない)
=15(15個の素敵なことが増えて感じられる)
イヤな人と向き合って、無理に好きになろうとしないでいい。
他人から言われたイヤな言葉を、「それだって自分の心の投影であり、実は何かのメッセージ」と健気に捉えて無理に頑張らない。(どうしても頑張りたい人は別)
命短し恋せよ乙女、という言葉があるが——
●人生短し、いいものを厳選しろ人間
ある種類のスピリチュアル指導者か武田鉄矢でもないかぎり、「僕は死にましぇ~ん!」とはならない。人生は有限なのだ。
限られた時間の中、イヤなものまですべての出来事に生真面目に、まともにぶつかっていていたのでは大変だ。ある程度良いものを選ばないと、すべて終わった時の思い出としては、寂しいものになる。
もちろん、この二元性世界では、あなたがどんなに心地よいものだけで生活を埋めたくても、それは不可能な仕様になっている。ただでさえそうなのだから、せめてできる範囲くらいマシにしな、ということ。
もちろん、この世というのはあらゆるバリエーションと可能性に満ちているので、心地よくないことの中にもあなたのエゴ(都合)が気付けない良いことが隠れていることがあるよ、という話は最近メッセージしたかな。この事実もセットで覚えておかれて、臨機応変にどちらでも対応したらよい。
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