ログマロープ - 日食なつこ
前回、うずくまってどうしようもなかった人生から意識改革をしたわけですが、今回はそれに続いて「実際に歩いてみようぜ!」って曲を紹介します。
アーティストは日食なつこさん。ピアノでロックを表現するシンガーソングライターです。がんがんノって汗をだくだくかいてはしゃごうぜ! というロックではないですね。「お前たちはそうかもしれないけど私は私の道を行く! 一緒に行く奴は歓迎!!」というタイプです(自分で言っていて謎です)。
出会いはたまたま見ていた関ジャムでした。ピアノとドラムだけで奏でられる「水流のロック」が凄い、と
ROCK IN JAPANでもステージに出ていたので、タイムスケジュール的に空いていた先輩を誘って日食なつこさんを見に行きましたね。生歌でも伸びやかな力強い声に、軽快に跳ねるようなピアノの音。素晴らしい演奏で感動しました。
そして、今日取り上げるのは「水流のロック」で感じた感動をそのまま引き継いだような「まさにロック」というカッコいい曲です。
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断崖絶壁切り立った崖のその切っ先に立ってんだ
もう1秒だって今の自分で居たくないんだ
目下に広がる大展望は未来の気配を孕んでいる
始めることも終わらすことも出来る
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考える時間をください背水の陣で言って気づく
考える時間なんて腐るほどあった
余裕ぶっこいて猶予にギリギリまで甘んじたらこんな結果
同情の余地などない
腹を決めろ まさに今、
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先延ばし癖がついている自分には特に二つめの歌詞のブロックが効きました。仰る通りでございます。同じ年に生まれたのに、口から出てくる言葉がこんなに違うのだと耳が痛いです。かたや「1秒だって今の自分で居たくない」と世間に反抗しているのに、かたや「石橋を叩いて壊し、壊れた原因を解消するために策を練っていつまでも同じ場所にいる」んですから。だから、憧れるんでしょうね。
そうは言っても、そろそろ僕も歩き始めないといけない、といまさらながら気付き始めています。このまま自分のしたこともせず、なりたい姿に向かわないままだと老いて枯れるだけですもんね。ナダル並みのえげつないスピンをかまし、ギターで女性をメロメロにして、エリンギのような鍛え上げられた太い肉体と精神で、5,000人以上の女性とキスする文豪にならなければならないのです。
もちろん、そんな非凡にも思える姿に近づくには逆風も痛みもあるでしょう。あらゆる人が、モノが、僕とは相いれない方向へ進んでいくこともあるでしょう。でも、そんなことを恐れてはいけないのですね。僕は僕のために飛び立ち、そして見事に墜落して怪我をすべきなのです。
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生意気に歩こうぜ
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そう言って先を行く彼女の背中に、背中を押されながら思う方向に歩いていきたいですね。
ログマロープ / 日食なつこ
https://youtu.be/rSKjzGT_qkg
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