夢見るコロンブス

             あなたを慕うこの想いは   

             光の進路を描き       

             希望へ舵を取る       

             その地図が示す侭に私は   

             彷徨うことなく       

             見紛うことなく       

             発見するのよ

             恋という新大陸を


―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

クリストファー・コロンブス(1451~1506)探検家


高校のなにかの授業で、なにかの意見を求められた男子生徒が

【コロンブスの卵】という表現を用いたことだけを、鮮明に覚えている。


(え……卵? 今、卵って言った? 新大陸発見じゃなくて??

卵って、黄身と白身でできてる食べ物のアレだよね?

それとも【医者の卵】とかって比喩的な意味のほう??)


こんな具合で私の脳はもう、彼の話を聞くどころじゃなくなった。文学少年であったらしい彼の、含蓄もあっただろう発言内容は、もう卵しか思い出せない。

これをきっかけに恋に落ちた、という少女マンガ的発展も無し。




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