明けそめるとき

作者 烏目浩輔(からすめこうすけ)

265

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★★★ Excellent!!!


 初めからどことなく切なさを感じていましたが、読み進め核心に近付く程それが如実になって行く……。

 この物語には不協和音的なものはなく、ただ優しさと切なさが詰まった物語だった。
 ファンタジー的な要素を含んでは居ますが、だからこそ素晴らしい物語に仕上がっています。

 最後に彼女の願いはきっと叶ったと私は信じています。皆さんならどう感じるでしょうか?

★★★ Excellent!!!

読者選考期間の最後の最後に素敵な小説に出会ってしまいました。
秘密の開示という仕掛けを絶妙に使った物語で、主人公の切なさも痛いほど伝わってくる佳作でした。
ヒロインの面影を胸に抱きながらも、彼は前を向いて生きてゆくのでしょう。
もう二度と会えない人のことを想うと、悲しみや切なさが湧き起こってきますが、そのやりきれない気持ちを慰撫してくれるような、優しさに満ちたストーリーに癒されました。

★★★ Excellent!!!

この小説で非常に印象的だった一文があります。

「人は死んでも星にならない」
「私は空にはいない」

人は死んだら天国か地獄に行けるというはなしを小さな頃から聞かされて育った私たちです。
未練を残さずに亡くなってしまった人間とはいるのでしょうか?
私はきっといないと思っています。
まだああしたかった、こうしたかった、と想いを残しながら、死にたくないのに死んでいく。
だからこそこの「人は死んでも星にならない」「私は空にはいない」というのが死者の本当の心の叫びなのではないでしょうか。

ぜひともこの切なくも美しい物語を一読ください。

★★★ Excellent!!!

読み切ってみると、プロットには特別に新規性があるわけではないのだが、それに途中で気づかされた時の、胸が締めつけられるような切なさがあります。
夜空や展望台、夜の海の暗さ、空気の冷たさがイメージに浮かび、映像化しても映える作品ではないかと思いました。前半部分をさりげなく写し取るのが難しそうですが。。

★★★ Excellent!!!

この手のものって、人によってですが、全然来なくてイラっとするタイプと、グサッと刺さってウルウルされるものの2種類あると思うんですよ、とにかく我々は人なんで。

私は見事にウルウルさせられました。術中にはまったわーはまった。いやーはめられた(感謝

前半後半に「分けた」素晴らしさ、そして前後できっちり書き分けられている構成。伏線の張り方に適切な回収。素晴らしいです。

★★★ Excellent!!!

ネタバレになりかねないので深くは書けませんが、前半と後半ではセリフの意味合いに変化が……。作品を読み終えた後、もう一度、前半を読み返してみると、不思議なことにまた別の印象を受けると思います。
思いやりとか優しさって受けると嬉しかったりするものですが、切ない時もあるものですね。

短いけど巧妙で秀作。

★★★ Excellent!!!

満天の星空の下で話す、ずっと一緒に過ごしてきた男女。

お話の中盤から「あれ、まさか・・・」
後半は、ただただ涙。
読み終わると、切なさを感じつつも温かい気持ちに。


お互いを思いやる純粋な心。
綺麗な文章。
前編を思わず読み返したくなる話の運び方の上手さ。

とっても素敵な作品に出会えました。

★★★ Excellent!!!

静かに始まる。

丁寧にそっと、音もなく張られた伏線。

彼女の思い、彼氏の言葉。

なんだか二人、気まずさを孕んだ空気ばかりを吸っては吐いている。

りんっとなる。

伏線が収束していく。

切なさに胸が締め付けられる。

凍り付いた星空よりも、多分温度を感じたはず。

だから彼が目にした彼女の微笑は、きっと星よりも輝いていた。

そう思う。