神の力を身に纏う若い躁神術師たちの物語
この世界は、氷河期の低い気温が続いてる。そのため海面は低く、間氷期には四つの島になるこの国も、いまはひとつながりの島となっていた。この島を支配する三つの国は同盟を結び、大陸からの脅威に備えている。
矢造春臣(やづくりのはるおみ)は、神をその身に降ろし超越的力を行使する躁神術師の家系の当主継承候補第3位、親友の岩楯悠月(いわだてのゆづき)と共に帝国立術師学校第一学年の生徒だ。上級生の淵金遵子(ふちがねののぶこ)にこき使われながらも、荒魂となった付喪神の送還や、学業、修行に明け暮れる日々を暮らしている。そこに十年ぶりに幼馴染の菅原愛姫(すがわらのあき)が転校してきた。昔の約束をちらつかせる愛姫と憧れの先輩の板挟みの日々が始まるのだった。そして、時代は彼らを巻き込みつつ動き始めていた。
第5回 匿名短編コンテスト・過去VS未来編 「【過去133】約束」 の長編版です。「約束」を思いついた時に考えた設定を展開してみました。コンテストの2500字では無理がありすぎて、予定通りがっかりな結果でした。コンテストも終わったので四話分描いてみました。
もし、本編を気に入ってくれた方がいたら申し訳ないのですが、続きはカクヨムコン5終了後の再開となります。(なる予定です…… 応援があればきっと…… )というわけで、コメントお待ちしています。