異世界転移 23話目
「フハー……飲んだ飲んだ。
来週には王都に向けて出発か、少し慌ただしいが本格的な冬になる前に移動しなきゃだからなぁ。」
俺は自分の寝室に向かいながらこれからの予定を考える。
今の時期は日本に例えると10月の中頃だ、王都に着く頃には11月になってるだろう、そして王都で今回の作戦の成功を祝っての祝勝パレードやパーティーが予定されている。
国王陛下に謁見してお言葉も貰えるらしいが、本命はフェリクスとロットリッヒ辺境伯で俺達はオマケだろうな。
一応、冒険者の代表としてアルヴァーが、冒険者ギルドからギルマスがパレードとパーティーに、国王陛下との謁見式にも出ることが決まっている、そして何故か俺も全部に付き合わされる事になっていた。
正直面倒くさい、ミルカかカウノに代わってもらえないだろうか?
そんな事を考えながら寝室のドアを開けて、俺の目に飛び込んできたのは、薄々のネグリジェを着たクリスだった!
「なんだ、っと……!?」
クリスの歳の割りに育っている胸の頂点に立つピンク色の突起や、歳のわりに薄い下半身のある場所の毛などが透けて見えているのだ。
俺の驚きも皆に分かってもらえるだろう、玄関開けたら2分でご飯どころか2秒で半裸の美少女である。
驚かない方がおかしいだろう!
そしてそのクリスはと言うと、俺が寝室に入ってきて自分を見ているのに気がつくと、恥ずかしそうに両腕を体の前に持ってきて自分の体を隠しながら言ってくる。
「ご、ご主人……ご寵愛をいただきに参りました……。」
「はっはっはっ、だぁー!」
「え? きゃ!?」
顔を真っ赤にしてそう言ってきたクリスの破壊力に、俺の鉄(錆びついた)の理性は脆くも崩れさり、俺はクリスに襲いかかったのだった!
思わず襲いかかった俺はクリスをベッドに優しく押し倒し、何度も何度もキスをする。
それはクチビルだけでなく、おでこやほっぺ等顔中にだ、最初は驚いていたクリスだったが次第に受け入れてくれるようになり、最後には自分から俺にキスをしてくるようになった。
「クリス……食堂に居ないと思ったら、寝室でずっと俺を待ってたのか?」
宴会中にクリスが居ないのには気がついていたが、母親のクラーラが酔っぱらいを見せるのは教育に悪いと、下がらせていたのかと思っていたので聞いてみる。
「は、はい、半月以上ご主人様にお会いできなかったので……。」
そう言うクリスに俺はイタズラしたくなり、
「……我慢できなかった?」
っと質問をする、そのとたんクリスは真っ赤になってうつむいてしまった。
俺はそんなクリスのアゴを持ち、顔をあげさせると再度キスをする。
先ほどと違い舌を絡めるディープキスを1分ほどしてから口を離し、トロンとした顔のクリスに言う。
「大丈夫だよ、クリス……。」
「ご主人様……?」
「俺の我慢の限界なんかとっくに越えてるから! クリーーース!」
「ひゃ、ひゃあ~!?」
こうして俺はクリスを美味しくいただいたのだった。
左腕にクリスの重みと暖かさを感じながら横になり、先ほどまで考えていた今後の事を考えていた。
今後は送った食料と受け取った武器や鉱石等の確認をすることになるが、それは辺境伯や王国の文官達の仕事になるだろう。
ロットリッヒに駐留している軍も、常駐している2個軍団を残して首都に帰ることが決まっている。
辺境伯達は動きの遅い軍とは行動せずに、俺達冒険者や私設騎士団とで王都に向かうとの事だが、先ほども言った通り事後処理が終わってからなので、1週間は待つことになるだろう。
そうなると王都に向かうのが10月の終わりか11月の初旬になる、それ以上王都に向かうのが遅くなると、向こうでの予定も考えると帰りが12月の中頃になってしまうかもしれない、そうなると冬ど真ん中に入るので寒さで移動はかなりきつくなる。
俺だけなら色々な手が有るが、辺境伯達は帰りの護衛も頼むと言っていたので帰りも同行しなければならないだろう。
まぁ、辺境伯もやっと安定してきたロットリッヒからあまり長く離れたくないだろうから、行事等が終わったら直ぐに帰ると思うが、こればかりはその時にならないと分からないか……。
そんな事を考えていると、左腕に有る温もりがモゾモゾと動く。
ちょっとハッスルしすぎて気絶させたゃったけど、復活したようだ。
「んん……ご主人様ぁ……。」
「起こしたか?」
「いえ……ご主人様はお休みにならないのですか?」
目を覚ましたクリスは俺の胸の上に頭を置き、見上げるように俺を見ながら聞いてくる。
「ああ、王都に行かなければならないからな、その事を考えていたんだ。
行きと帰りに、向こうでの予定にもよるが2ヶ月から4ヶ月はかかるだろうな。」
「そ、そんなに……。」
俺がそう伝えると、クリスは不安そうに俺の体にギュッと抱きついてきた。
「どうかしたのか?」
「今回以上に離ればなれになるなんて、寂しいです……ご主人様ぁ……。」
おおお!? なんだこのエロ可愛さ! ウルウルとした大きな瞳で見てくるクリスは顔から肩の辺りまでホンノリと赤くなってて、しかも色々と俺に押し付けてきている!
が、我慢の限界がぁー!
すでに粉々になっている我慢の限界を越えたために、再度クリスに襲いかかろうとした俺だったが、フッとあることに気がつき、裸のクリスを抱きしめたまま行動を止める。
「ご主人様?」
「言い忘れてたけど、王都にはクリスも連れていくからな。」
「……い、一緒に連れて行ってくれるのですか!?」
俺の言ったことを理解したクリスは、嬉しそうな顔になり確認してくる。
そんなクリスにうなずきながら俺は言う。
「ああ、正直に言うと今回の輸送作戦中は、本当に限界だったんだよ。」
「な、何がですか?」
「……クリスを抱くことが出来ないことがだ、っと言うことでクリス、王都に一緒に連れて行くから。」
「は、はい!」
俺の説明に真っ赤になりながら返答してくるクリス、そんなクリスに俺はまたディープキスをしながら覆い被さるのだった。
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