第51話 自然

 地球温暖化が進んでいるそうだ。人類の営みによって。


 地球温暖化が進むと人類が滅ぶ可能性もあるという。そうなると当然、それを食い止めようとする勢力が現れる。


 しかし、よく考えて欲しい。人は自然により創造されたものだ。だから人類が何を行おうが、その行いに反対する者が声を挙げようが、それも自然の一部である。


 ビジネス上の利益を狙って二酸化炭素の排出を続けるのも、未来の環境を憂いて活動するのも自ら、或いは自らを含む生物や、その子孫の為であるということは否定できない。


 視点を変えてみよう。


 十年後に温暖化が原因で地球上から人間が姿を消したとする。それは単なる一生物の絶滅であって、地球の破滅でもなければ自然破壊でもない。その後も世界は続く。至って地球が爆発し、現在、皆が認識している世界が跡形もなくなっても宇宙にとっては些細なことだ。


 勿論、環境運動が成果をもたらし人類と、その他、生物が繁栄しているなら、その素晴らしき世界も美しき大自然だ。


 等と適当に浮かんだことを書いたら、新たなカルト宗教の出現を匂わせるような文章になってしまった。


 ところがこれを書いている本人は適度に環境維持、回復に気を使い、適度に温暖化に貢献する普通人だ。ここで言う「適度」「普通」は私の中の物差によるものだが。


 で、上述に従うと、本日、今、この字句が綴られているのも自然の為せる業であることは言うまでもない。


 さて、ゴミの分別をしよう。リサイクルは大切だ。

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