サラマンドラ航空郵便社

作者 ささはらゆき

作者様の「好き」が詰まった作品

  • ★★★ Excellent!!!

この作品を読んでいて、「あ〜、作者様は本当に好きなものをいっぱいに詰めているなあ」と感じました。

マニアックにさえ感じられる飛行機描写、重厚な政治抗争、ハードボイルドに感じさせる設定など、作者様の熱量に頭が下がります。そして、それを下支えする高尚にして気高い鋭い文体。

どのお話も完成度が高く、丁寧に作られていて、味わい深いのですが……。
特に私として思い入れが深いのは過去編である「第四話:第606戦闘航空団 -JG606,1945-」でしょうか。読み終わった後に、涙が止まりませんでした。
一人の人間としては飛行機に憧れながらも、宿命を背負って悲劇的に死んでいった「彼」の願いのその先を主人公は歩んでいるのだと思うと、心が震えます。

美しい飛行機・サラことサラマンドラとともに、この美しく重厚でハードボイルドな物語が更なる方に読まれることを祈っています。

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