唐突に殺された一葉の前に現れたのは天使を名乗る一人の男。
『犯人を俺に差し出せば、お前の命は助けてやろう』
彼はそう言い放つ。

与えられた時間はわずかに一日。リミットは迫り、容疑者は増える。果たして一葉は選択を誤ることなく、自分を殺した犯人を見つけられるのか。

人間性にまで踏み込んだ良質サスペンス。

文章も明解で、謎もなかなか解決しなくて読み進むのが楽しかったです。

　題名に忠実な、緊迫感を最後まで維持し続けた良作。学園サスペンスとしての一面も併せ持ち、隙のない描写ですらすら読める。

目新しいテーマにつられて見に来たらこちらの想像を超えてきました。読んでくださいとしか言えません。