第60話 自分の屋敷のはずだが・・・・・

セバスチャン邸に馬車で向かうが実の所場所は公爵邸の右側五軒隣りなので馬車で行くほどもないのだが素早く行動をしたいが為に馬車を使用している。ペンキが塗られた真新しい門を通り抜け改修中のセバスチャン邸に到着する。建物は白色に塗り替えられ補修の跡も見られない。王城のミニチュア版みたいになっているので少し気になり作業を行ってる職人に現場監督は何所にいるのか聞くと屋敷の奥から樽みたいな体形をした人が監督らしく挨拶をする「忙しい所にすまないね。私がこの屋敷を受領したセバスチャンです。監督のお名前は」「あんたが男爵様かい!俺は

建築屋のハーネスだ。王妃様から色々注文が来ていて面倒くさいんだよ男爵様よ」


話しが見えないのでハーネスに詳しく聞くと「なんでも奥様を娶るらしいから部屋の色彩を白とピンクで統一しろとのお達しが来ていて改修しながらペンキを塗ったり壁紙を張り替えたりと結構な仕事ですぜ男爵様よ!」


「う~ん王妃様はリン様を本当に嫁がせる気なんだね。一応私の屋敷だけど色や内装はすでに決まっている様なので何も言わないでおこう。ジャスミンがいるから筒抜けだろうけど厩舎は建てたいから敷地内を見て回るかな」

言葉にはしないがセバスチャンは頭の中で格闘をしていた王妃様とリン様の二人と・・・・・


ダイジンとジャスミンを連れて屋敷内を見て回るが口出しするような所も無くこのまま任せて大丈夫と思い次は屋敷の敷地を見て回る。敷地はルクレール本邸より広く裏庭全体を厩舎と小さな放牧場を建設するように考え一回り終えるとハーネスに「裏庭に馬の厩舎と放牧場を作る予定をしているのだが他に作る物はあるかな」伝えると「屋敷の前は注文が来てますが裏庭に関しては何も聞いていませんぜ」


確認が出来たセバスチャンは「では裏庭に厩舎と放牧場を作るので出入りの馬具商会に入ってもらうので頼みますハーネス」


「まかしてくれ男爵様!」


「ダイジンとジャスミン、二人は着なる箇所は無かったかな?」と尋ねるとダイジンから「前の持ち主の所為でしょうが使用人のスペースが狭いですので改善をお願い出来ますかセバスチャン様」

「ああダイジンいいよ。最上階はまだ手が付いていなかったからハーネスに頼んでおこう。ジャスミンは何か気になる所は無いかな?」

「はいセバスチャン様。来た早々でルクレール家の事もターシャ様に少し聞いただけなのでまだ理解しきれていないので特には有りませんが敢えて言うならパウダールームが少し狭いようなので改装が出来るならお願いしたいのですが」

「分かったよジャスミン。女性でないと出ない意見だね。ここもハーネスに頼んで出来るだけ改装してもらおう」


ハーネスに改修点を現場を見ながら説明してセバスチャン邸を出て本邸に戻る。二人に各自の仕事に戻る様に伝えるとセバスチャンは馬に乗り再度セバスチャン邸に戻り果汁水を作業員達に渡し、ハーネスに改装する所は新たに代金を渡す。そして

イルメス馬具商会に向かい馬の買い付けで留守のエイダンの代わりにジェニファーに

セバスチャン邸の裏庭に厩舎と放牧場の建設を発注する。見積と図面が出来たら連絡するように伝えて商店をでると太陽が沈みかけていた



「明日はジャスミンと話しをしないと分からない事が多すぎるね」


独り言を話しながら本邸に戻るセバスチャンである

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