閑話 暮れの大レース観戦(異世界へ転生前)

*この話は当時二十代だった頃の作者の実体験をベースに主人公の一日を描きます



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ある暮れの日曜日、和雄は暮れの大レース観戦の為に千葉の〇山競馬場に来ていた


「やっぱり人が多いな~。寒いし重ね着して来て正解だな」


和雄は当日販売の指定席の列に大学時代からの競馬仲間大輔と並んでおり話しながらいると競馬場の職員さんから「本日はお越しいただきありがとうございます。大変

混雑をしていますので整理券を配ります」とのアナウンスがあり整理券を貰うと

百番台の番号だったので安心して中に入り、販売時間を待つ


「男二人で並んで座る姿はシュールだけど無事席が買えて良かったね」

冗談を言いながらスタンド三階の二人で座れる席を確保し、早速交代で我慢していたトイレと温かい飲み物を購入して席に競馬新聞を広げる



「和雄、しっかり予想しているな。金曜日に話していた時にはまだ全然とか話して

いたくせに」

「出来ていないのは当日のレースだけでメインレースは木曜日の枠順発表後にすぐしたさ」と話しながら第一レースの紙面を広げて席に設置されているモニターを見ながら検討を行う


因みに和雄は蛍光ペン派で沢山の色を使い分けて印をする。大輔は大雑把な方で

赤ペンで本命、対抗等の印を書き買わない馬柱には×印を入れるシンプルな方法

であるがよく前のレースを見直すので大量の競馬新聞がクローゼットに入っている



そして午前中のレースが終わり和雄は二レース的中でトントン、大輔はなんと五

レース中四レース的中させ大幅にプラス収支になっていた


「やっぱりカツ丼だろ!今日は最後の勝負だしな。和雄、おごるぜ」

「大輔すまんな。勝っている奴の運を分けてもらおうかな!」

勝負事には敵に勝つでカツ丼が昔から人気だがカツカレーを頼む人や好きな物を

食べる人と楽しそうな人もいれば複雑な顔をしながら食べている人がいた


早めに食べて席に戻り午後最初のレースを購入観戦する


「大輔どうする?今日のメインはいくら指定席の発売所でも混雑するから早めに

購入したいよな?」

「ああ、馬体重が発表されたら買おうかな。パドックを見てもイレ込んでいる位

しか分からんしな」


第九レースの発走時間前に馬体重が発表されたので競馬新聞に書き込み、今日の

芝のレースの傾向を踏まえつつ最終予想を行い大輔が二人分の馬券を購入しに行く


「和雄、買って来たぞ。やっぱり今年最後のG1レースだから混雑も凄いわ。他の

レースを買いに行くのも困難だぜ」

「だろうな早め早めに買いに行くか」


第十レースの前に一つ思い出した事があった。それは会社の接待で行くクラブ

(踊る方では無いです)にお気に入りの女の子がいてその子の誕生日である五月

十二日で馬券を購入して以前当たった事を思い出し何も考えずに馬券購入用のマークシートに記入して五番、一番、二番、八番、十二番の三連複BOXを各千円で馬券を購入、何故か自分の誕生日番号まで入れていた。

本当にちゃんとした予想をした馬券があるので捨て金になる確率があるけど

まあ趣味でありお小遣いの範囲でしているのでこれが度を越えると問題だけどと思いながら席に戻る。



そしてメインレースが始まる。ファンファーレが鳴り響き観客の拍手と歓声が響く

と全馬ゲートイン完了してスタート!と共にまた大歓声が上がる

そして最終コーナーを周り最後の直線に入ると自ずと力が入り声が出る!


「行けー!マクレ!そこだ差せ!ウォー!」


叫びながら各馬がゴールして行く。

「・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」


「外れたな」

「ああ荒れたな」と大輔と話していた時に最後に買い足した馬券を見て見ると・・・・・「ウォー当たった!やったー!」


一人叫ぶ和雄を見て大輔は「和雄、お前の予想は外れていたじゃないか!何で

当たっているんだよ」

「実はな・・・・・・」

お遊び感覚で買った馬券が的中した事を告げると「飲みに行こうぜ!もちろんお前

の奢りでな!」

大輔と二人で飲み行くのは良いのだが今日はまずかった。十二月二十四日クリスマスイブで和雄は結婚して昨年男の子が生まれた最初のクリスマスイブなのだった


「すまん大輔、今日は家に帰らせてくれ。その代わり仕事納めの日に奢るから」


大輔は少し考えて「そうだな分かった。仕事納めの日を楽しみにしているからな」



二人で笑いながら最終レースを購入して二人共に最終レースを的中してホクホク顔

で競馬場を後にする


「ただいま」



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この話は2002の有〇記念の時に購入して的中した話です。本線とは別に少額で購入

して見事万馬券を的中させそのお金で友達を連れて居酒屋で飲み食いした思い出の

話しです。

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