第44話 クレバー
私は、ずるいことをするやつがキライだ。
いや、しかし人は誰も弱いもの。正しい事だけでは生きていけない。
時には何かを守るために、、仕方なくずるいことも選ぶだろう。
後ろめたさを感じながら。
だけど胸をはっていきていくためには、なるべくならずるい自分にはなりたくないものだ。
うちのあの人にはその考えがないらしい。
私が「ずるいね」と睨むと、あの人は照れたように笑う…、、
なぜか。
ずるい事は賢いことだと思っているからなのだ!
「ずるいね」と言われるたびにあの人は
光合成のごとくイキイキと光り輝く、、
そう、5月の新緑のように……。
おまえもだニャ。ずるがしこい猫メ!
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