いつかくる絶望へのカウントダウン

地平線を駆け

地平線を巡り

地平線の彼方を探す


『あなたの落し物は見つかりましたか?』


求めたモノは

求めた者の意思とは反対に

いつも裏切られ

時に涙し 時に失(な)くした

失墜と絶望に落とされながら

微かな希望と悦びを求め

彷徨った


身体が悲鳴をあげようとも

声が出なくなろうとも

涙が枯れ 感情さえも欠落しても

『求めること』を

抑えられなかった


自我というものはとてつもなく

恐ろしく 欲求もまた同じく

心は壊れ それでも歩みは止めなかった


『いつかくる』


『その時 絶望しない為に』


生きるのも

終わりを迎えるのも

皆平等だ

始まりがあり 終わりがある


僕らはとてつもなく多くの命と共に

大きな軸の一つに過ぎないのだ


木の年輪のように歴史は残る

そして過ちも繰り返す


僕らが生きてる間にいくつ罪を背負うのだろう


いつか

地平線の彼方でその答えが待っているのだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る