私の事を愛させるのは貴方だけです

一ノ瀬 彩音

第1話 愛せるのは夫だけです

私はご結婚しているのですけれども、もちろん夫もいます。


その夫の事なんですが、私の事を愛してくれるのは嬉しいのですが、

私からすると私の事を愛せるのは夫だけです。


夫婦だから当然と言えば、当然ですよね。


私のお名前は松岡胡桃マツオカクルミで年齢24歳、

職業が教師をしております。


夫のお名前が松岡哲司マツオカテツジで年齢24歳、

松岡家の御曹司をしているのです。


私と夫は身分違いですけど、それでも夫である哲司は

受け入れてくれるのです。


結婚した当時、周りからはお金目当てじゃないかって

言われてましたが、哲司がそんな事はないって説明

すると周りの人は納得して何も言いません。


そんな哲司を見た私はカッコイイって思うのと、

こんな素敵な人と一緒に居れて幸せだなって

思います。


これから私は哲司が居るお部屋へに行こうとしているの

ですが、行っていいのかどうかわからないので

このまま自室にいる事にします。


私が自室に居ると突然、ドアがノックされる音が聞こえて

私はドアの傍まで行くと

「何方様ですか?」


しかし、反応がないのでいたずらかと思います。


こんないたずらをするのは一体誰でしょうかと思います。


とりあえず、私はベッドの方に戻るとまたドアがノックされる音が

聞こえてドアを傍まで行くと

「誰なの? そこに居るんでしょ?」


しかし、また反応がないので私は気になってしょうがありません。


そんな私はドアを開けて見ると、そこには夫である哲司が居たのです。


「えっと、何をしているの?」


「ああっ、胡桃か」


「胡桃かじゃないよ、哲司でしょ、いたずらしていたの」


「そうだが、なぜわかったんだ」


「そりゃあ、そうでしょ、この家に住んでいるのは私と哲司しかいないのよ」


「確かにそうだな」


「どうしていたずらをしようと思ったの?」


「御曹司としての公務が終わって暇だったからな」


「そんな事でいたずらをしていたのね」


「そんな事とは何だ、夫に失礼じゃないか」


「まるで子供みたいね」


「そこまで言われるとショックを受けるな」


「それはごめんなさいね」


私は夫である哲司に近づくと夫の唇に口付けをしてあげると、

夫も口付けをしてきてくれて何度も口付けを交わします。


そんな何度も口付けをされた私は高揚状態となって

身体が暑くなってしまうと衣服を脱ぎ始めます。


「胡桃、何をしているんだ、やめなさい」


「だって暑いんだもん」


「だからってな」


私は衣服を脱ぎ終わると下着姿という格好でつまり

パンツとブラジャーという格好です。


「なぜそんな格好をしているんだ、胡桃」


「別にいいじゃないの、この方が解放感あるしね」


「胡桃はいつ見ても良い身体をしているな」


「哲司のエッチね」


「エッチって何だよ、胡桃がそういう格好しているせいだな」


「それもそうね」


私は再び夫の唇に口付けをしていると、夫も口付けをしてくれて

しかも今度は夫の手が私のお胸に触れながら口付けをされている。


「胡桃のお胸は柔らかいな」


「あ、ありがとう」


「それにしても私ってこんなに愛されてていいのかなって思うの」


「何でそんな事を思うんだ?」


「哲司は私に愛を沢山くれてるし、それが怖いなって」


「そういう事か」


「うん」


「別に怖くないさ、妻に愛を捧げるのは当然の事じゃないか」


「そうね」


私と哲司はこの後も口付けを何度も交わして愛し合うのでした。


愛って与えるのも受け取るのも嬉しいです。


私の事を愛せるのは夫だけというのはわかりました。


愛しています、哲司。

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私の事を愛させるのは貴方だけです 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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