第218話 僕は大変に身体に良い。薬膳料理にも使用されるくこの実(14)

「お前ぇえええっ⁉ 今迄で余所向いて遊んでいてお客さん達に迷惑をかけたけぇ。いつもの通りの五個で千円ではなくて、もう一袋サービスつけて、六個で、千円でええな? 千円で?」と。


 自身の周りにいるお客さま達や、隣の爺さんこと、竹輪のおじさんの許へと、家の、我が家の商品を持っていく。持参をしたお客さま達や。そのことで大変に迷惑をかけた竹輪のおじさんへと申し訳ない気持ちで一杯の家の怖い顔のおじさんは、

「すいません」、『ペコペコ』と、何度も頭を下げ、詫び、謝罪をしながら。竹輪のおじさんの要望、三個が千円の今日は特別! 特別奉仕……。すみれさんがいるから、気前! 男気! を魅せるためにしたものなのかは、僕【クコベリー】自体も。家の怖い顔のおじさんではないから。彼の気持ち。心の奥底まではわからない。理解ができないが。


 今日は特別大盤振る舞いで、家の商品達、どれでも、これでも、二十アイテム以上ある商品の中から。『よりどりみどり』の、三個で千円のところを五個で千円だけでも、大盤振る舞いであり。利益率が悪くなるのにね。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る