第215話 僕は大変に身体に良い。薬膳料理にも使用されるくこの実(11)
絵里ちゃんのママであるすみれさんの美しさに虜になり。無我夢中で、己の両目、瞳で追いかける。追尾するから。
先程から彼、家の怖い顔のおじさんは仕事、商い、販売業を放置している状態で、この場。家の怖い顔のおじさんの売り場、販売ブースへと集った。集まったお客様達と、和気藹々、和やかに、冗談交じりで会話をしている。いるのだけれど。
そのためにというか? やはりというかね?
お客さま達への対応、対処が遅れがち。上の空へとなっている状態だから。
お客さま達の中には、足が緩い。緩いから時間に対してゆとりがある。あるから。この場。家の怖い顔のおじさんの売り場、販売ブース、販売台の周り。周りで立ち止まり会話。このように世間話しに花を咲かせ和気藹々とした和やかな状態、状況を楽しむ人。お客さま達もいればね。大変に足の速いお客さま達……。
そう、買いたい物、購入したい物だけ手に入れると次の場所である観光地や道の駅、大型ショッピングセンターにデパート若しくは? 家、自宅に待ち人がいる。待っているから慌てて帰宅の途につきたい。つきたいと思っているお客さま達から見れば。家の怖い顔のおじさんは、自分達のことを無視、素知らぬ振りをしては、美女一人に愛想ばかりついているどうしようもない。店員のおじさんぐらいにしか思われていないから。不満、不快感、憤怒して、家の商品、僕達のことを購入しないで帰る。帰宅する人も、先程から何人もいたのだ。でっ、そんな不快、不満を募らせているお客さま達の中でも、心優しい人達は、『このおじさん駄目だ』、『役に立たない』と、思うと。
自身が両手で持つ、握る商品を、隣のおじさん。ちくわのおじさんへと持っていく。運んでいく人達も多々いる。いたようだから。
ちくわのおじさんが、家の怖い顔のおじさんへと『しっかりしろ!』、『ちゃんと、お客さま達に対して、粗相無く。対処……』、『心から感謝を込めて対応をせんと、イカン! イカンぞ! お前! 遺憾砲だ!』と、鼓舞と諫め。不満を告げてきたと言うことなのだ。
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