第170話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(35)
それと? ついでのように、この言葉も帰ってくる。問われてくる。くるのだ。
隣の爺さんが一番待つ! 待っている!
お客様達から言ってもらいたい。告げてもらいたい。
隣の爺さんへと訪ねてもらいたい言葉と台詞──。
「おじさんは何歳?」
「何歳なの、おじさん?」
「いくっになったんっだっけ、おじさんは?」である。
これを聞かれる。訪ねられると、隣の爺さんは、『ニヤリ』と微笑む。微笑むのだよ。何かしら意味深にね。己の口の端を吊り上げながら。
『きた!』、『きたぞ!』、『かかった!』、『儂の罠!』、『蜘蛛の巣にかかったぞ!』と、でも言いたい感じ。様子でね。と、多分、思っている。思っているに違いないと。俺【俺ウコンパンプ】は思うのだが。
違えば済まない。済まない。申し訳ないと。最初に謝罪だけ告げておく。告げておくから。御免さない。
と、話しが飛んだところで元に戻す。戻しながら話しを進めるのだが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます