第149話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(14)

 やはり呼ばれた。誘われた。お客様達は、「わっ、ははは~」と、笑うにしても。只普通に笑う。笑うことはしない。しないか。


 まあ、これも当たり前の事だよね。


 そう、彼等、彼女達が隣の爺さんへと浮かべる笑みは、苦笑い。苦笑と言う奴を浮かべ漏らす。


 そして、こんな言葉、台詞を漏らす。


「仕方がない」


「ないの~」


「ああ~。おじさん。今からそっちにいく」


「今から~。そちらへといくわ~」


「行くよ~。おじさん~」と。


 まあ、こんな感じだよ。お客様達の様子は、苦笑い。苦笑。嘆くように言葉を漏らすお客様達や呟くお客様達が、隣の爺さんの売り場。俺【ウコンパンプ】達が天板の上に並ぶ、売り場の隣の販売ブース。隣の爺さんの販売ブースへとワイワイ、ザワザワと騒めきながら。ハーメルの笛吹に惹かれるように、隣の爺さんの許へと向かう。


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