メディア改革その15
コウメイとバグダはヒキコモリーヌ、テレス、そしてバグダを除く6人組なので5人組と相談することにしました。
内容は「メディアの監視と保護をする法律をこの時期に作成、実行するように若手官僚たちを説得する」というものでした。
「かつてのメディアであれば、保護や監視などという言葉を使ったらハチの巣をつついたように大騒ぎして提案を全力で潰したことでしょう、しかしメディアの治安が乱れ、中の人たちの安全が確保されていない今なら反対も少ないはず!ついでにスパイ防止法の種もこのチャンスに蒔いておきましょう!!!」
コウメイは元気よく主張しました。
話を聞いたバグダ以外の人々は最初あっけに取られていました。
「あのメディアがそのような提案に簡単に乗るのだろうか?」
一同を代表する意見を若者の一人ゴカンが示します。
「メディア界隈はかつて要塞の如く安全な場所と本人たちは考えていました、しかし今や要塞内部に放火魔が跋扈するような状態です!前と違って警官や消防官が欲しいというのは切実なる願いだと思いますよ!!」
ここでバグダが彼独特の例えでコウメイの説を擁護します。
ここから、いろいろ疑問や現状に対する質問とその応答が繰り返されましたが、最終的にはコウメイとバグダの意見を取り入れることになりました。
決め手はコウメイとバグダが、「今がチャンス!!!」と異口同音に語ったことにありました。
性格はともかく、魑魅魍魎の跋扈するメディア界についての策略という点ではこの二人のアイデアと実績は突出していましたので、分からないことがあっても何とかするだろうという信頼感が仲間たちにはありました。
最後にこの集まりのまとめ役のヒキコモリーヌが「コウメイとバグダの提案、策略に賛成ということでいいですね!!」と確認をし、全員「異議なし!!!」ということで話し合いはまとまりました。
こうして、メディアに対してとどめとなる策略を携えて彼らは若手官僚との会合に臨むことになります。
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