メディア改革その10

コウメイとバグダ、彼らはお人よしで真面目で騙されやすいとされるひだまりの民の中では例外の頭のネジが飛んでる存在(笑)でした。

メディアの中には前回の話の通り、自己保身に走るこざかしい輩が多くいました。


今までガチスやデンゲルと戦ってきた真面目で愛国的なひだまりの民からみれば後からのこのことしたり顔で語る彼らはひだまりの味方といっても正直むかつく存在だったのです。


とはいっても彼らの変節を攻撃しても、何ら生産的な事はありません。

これがお人よしであるひだまりの民の限界でした。

しかし、コウメイとバグダは違います。


頭の構造がひだまりとは違う感じです。

実はこの一連のお話は例の官僚たちとの会議でも話題になり、問題点や感情的な不満も含めて話し合われましたが、これといって対策がありませんでした。


そうした話し合いの終盤に、コウメイとバグダにまかせるという提案が出たのです。

蛇の道は蛇、なんか頭のネジが飛んでるバグダならなんかしでかすだろうという淡い期待と、お目付け役にコウメイがいればそうひどいことにはならないだろうという空気が会議室に流れ決定しました。


さて、宿題を押し付けられた二人ですが、コウメイはもともとメディアの人間は大嫌いなのでこの役割はまんざらではなかったようです。

そしてバグダはやはり普通のひだまりの民とは違う発想をもっていて、この時すでにアイデアが浮かんでいたようです。


バグダは例の如く不気味な笑顔を浮かべています。

コウメイは少し気味悪がっていましたが、この問題自体が沼みたいなドロドロした気持ちの良いものではなかったので、覚悟を決めてバグダと協力すると決めました。


さて、メディアではガチスやデンゲルたたき、ひだまりに愛国的なメッセージを惜しげもなく披露する、アジテーターのような、役者のような芸能人や文化人が跋扈しています。


そして、彼らの多くは以前ひだまりを罵倒し、実は今も内心では馬鹿にしています。

そしてバグダの例の作戦が実行されることになったのです。


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