ちょうかつになるな!その14
コウメイはひだまりにいる残存ガチス、デンゲル派の人々を次のように分けました。
1、何があってもガチスやデンゲルを裏切らない完全に洗脳または信仰心を持った者。
2,お金などの利益によってつながっていて、それが切れるまでは決して離れない者。
3、上記の二つの者達につられて、自分の考えを持たずに従っている者。
4、何となくなびいている者。
いままでのアプローチだと、これらの人々はひとまとまりになっていて、ひだまり派の人間が攻撃的、批判的な発言をすればするほどその結束は高まる傾向がありました。
やっとガチスやデンゲルといった外国勢力が弱まり、彼らの結束にほころびが見えてきたわけですが、それを味方のひだまり派の人々が今まで通りのアプローチをしたらまた結束が強くなる可能性があります。
とはいえ、今勝利に沸いているひだまり派の人間たちすべてに今までうまくいっていて、気持ちいい方法を変えろというのも現実的なことではありません。
やり方や言い方を間違えると、せっかくの攻勢に水を差す、それだけならまだしも場合によっては味方の分裂を引き起こすこともあり得ます。
ゆえにコウメイは声高に主張はせず、丁寧に歴史の教訓を説明してから、この今現在の課題を仲間たちに話したのです。
仲間たちもまた、今までのコウメイの実績と人柄をよく知っていたので、静かに聞いていました。
コウメイは続けます。
「勝ちに乗じて勢いがあるのは良いことですが、同時に危険なことでもあります、そこでここにいる皆さんだけでも趙括の故事を理解して、敵国の犠牲になる者、殉ずる者に巻き込まれるひだまりの民を一人でも少なくするために協力をお願いしたい!」
大まかなコウメイの想いは仲間たちも理解できました。
次は具体的な方法です。
どのようにコウメイの想いと策を現実のものにするのか。
今までにない地味で新しいアプローチの方法は次回に紹介します。
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