マイノリティーに光を
さて、ガチスとデンゲルがマイノリティーである一部の人間に名誉と資金を提供して、彼らの声がテレビや新聞などのオールドメディア、およびSNSで沢山のひだまりの民達に聞こえるように熱心に工作している。
6人組はそのような推測を共有していました。
しかし、この目的が良く分かりませんでした。
もし、彼らがガチスとデンゲルの宣伝マンならば、ひだまりの民に憎まれることをあえて言わせている理由がないはずです。
むしろ、偽善的であったとしても両国のイメージアップのために作られた弱者として同情を誘う方が得策です。
所が、ある時期を境に彼らは健常者の大多数から見れば暴言とも思える発言と不法といってもいいマナー違反を繰り返し、その上そうした指摘を受けると「差別だ」と逆切れしました。
どう見てもちぐはぐな感じです。
話は別の面に映ります。
こうした横暴なインフルエンサーのマイノリティーがメディアやSNSで横暴を極める中、大多数のいわゆる普通の良識派マイノリティーは沈黙を保っていました。
彼らの多くは健常者と同じ考えや心、情報を持っていました。
なので、横暴なマイノリティーを内心苦々しく、あるいは冷めて目で見ていました。
しかし、一方ではそうした発言力や政治力、影響力の強い彼らを支えないと、自分達の権利が守られず、弱い者いじめの標的になるという昔のつらい思い出がよみがえるのではという心配もあり、戦々恐々でした。
6人組も主にSNSのコメントを見ていて、ガチスとデンゲルの操り人形たるインフルエンサーマイノリティーと一般のマイノリティーの明らかな温度差の違いは理解していました。
そして、先ほど述べた、やむにやまれず沈黙や応援などをして、クラスタ (塊)としてマイノリティーの権利を守り拡張したいと願っている点もやがて理解しました。
この点を理解して何か対策を打つことは出来ないか。
そんな課題が6人組に降りかかってきました。
そんな話をしているうちに女性の「サン」 (彼女は天然の感性があるようです)
が言いました。
「衣と実があってまるで天ぷらみたい」
若い感性を持つ6人はそれぞれの感じ方でなるほどと思いました。
光と闇を引き離せば光明も見えてくるというわけです。
しかし、天ぷらとは、何はともあれ闇に絡まれ離れることの出来ないひだまりのマイノリティーの人達に希望の光はないか、6人組はさらなる話し合いをするのでした。
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