閑話休題 孫子準備体操編13
かつて日本君がぼこぼこにされたとき、東京で裁判が行われました。
その時、戦争に加担したということで多くの軍人の他に政治家も裁かれました。
また、GHQが支配したため、経済界でも軍国主義的な人々や人道に反する行いをしたとした者達は排除されています。
さて、もしけんかになりアメリカ君が勝ったと仮定した場合、中国君に肩入れした人達はどのような扱いになるのか、想像がつきますね。
でも、そうした人々は高い教育を受け、先ほどの戦後の話もよくご存じで、中には偉そうにインタビューで説教じみた言葉で日本国民に披露した方もいるのでまあ自業自得かもしれませんね。
今の時点では数兆円の資産を持つオーナーの方ですが、いくらお金があっても後日名声と財産と自由を一気に失ったら・・・
私達はそうはなりたくないですね。
とは言え、一部に中国びいきの人達がいても、やはり日本という国は欧米との関係を重視する人が多くお金の流れもやはり欧米の方が多いでしょうからダメージは致命的にはならず、むしろ話の持って行き方によっては経済的なチャンスになるかもしれません。
くどいようですが、アメリカをはじめとする自由主義国の機嫌を損なわないことが大事です。
なぜなら、以前話した日本君の弱点という要素の他に過去の歴史から日本が失敗した事例があるからです。
それは日露戦争と第一次世界大戦における日本の態度です。
日露戦争の末期、日本がロシアのバルチック艦隊を壊滅させ、奉天の会戦でロシア軍を退却させるという絶好のチャンスがあり日本は和平のためアメリカに仲介を頼みました。
その時アメリカは比較的日本に有利な形で講和を結ぶように行動しましたが、日本はそれに対してあまり感謝を表さなかった、少なくともアメリカはそう取りました。
これは日本にも言い分があり、戦争で国民が血と全財産を賭けて戦ったのでそれに見合う成果を出さねばならず、仲介してくれるとはいえさしたる努力をしたわけでもないアメリカに気前よく戦争の果実を渡すわけにはいかないという考えでした。
気持ちとしては日本人である郭隗とフウイはよくわかるという意見でした。
でも、あとの異世界組であるひだまりの4人はどうかな?という感じです。
日本の事情はともかく、この戦争はロシアにとっては選択肢がないわけではありませんでした。
その気になれば100万を超える陸軍を動員することも出来たロシアは降伏する必要はみじんもなかったのです。
ただ、ロシアから見れば不幸なことに国内でもヨーロッパにおいても潜在的な敵が顕著に表れたために優先順位として遠く日本のために兵を送ることが事実上不可能となり、敗北という形で講和を選択したのでした。
長くなりましたので、続きは次回に。
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