「カリン」事件その3
「デンゲル」それはひだまりの国に住みながら自らを優れた集団と公に断じてはばからず、ひだまりの国の文化を否定することを望む者達が多くいる民族の名前である。
しかし、数は少ないがひだまりの国の民と対等の関係を望む穏健派も存在しました。
同様に、デンゲル人と経済的に、あるいは打算的に組むことでひだまりの一般人を苦しめるひだまりの上級国民も存在していました。
カリン事件を引き起こした実行犯達の一部はその後警察に捕まりました。
容疑としては誘拐とその他の余罪がありましたが、彼らには実績のある多くの弁護士がつくことになりました。
カリンの家族とカリンを助けた6人組はこの実行犯に対しては刑事事件として、カリンの名誉を傷つけ、悪質な嘘をつき続けた新聞や雑誌などのメディアには民事訴訟を起こすことにしました。
この裁判の結果は後で説明するとして、時計を遡ってカリン事件の前に起きた若者達の怒りの行動のその後について説明したいと思います。
一連のメディアの悪質かつ悪意のある報道に怒りを爆発させた若者達は莫大なエネルギーをSNSにぶつけました。
その結果、火が野に広がるが如く情報と言葉は広まりある程度の賛同者を得ることに成功しました。
そこまでは順調だったのですが、元々素人の集団です。
ある人々は仕事や家事など私事のために徐々に脱落していきました。
ある人々はうっ憤冷めやらぬためにあまりにも過激な言葉や行動に出てしまい、そこを狙い撃ちにされて訴訟を起こされてしまいました。
また、ある人々は「反ひだまり派」の成員と彼らが雇っているネット工作部隊とのいつ終わるとも分からない言葉のドッジボールに明け暮れていました。
それでも全体的に見れば怒りに燃えた若者達の多くは戦うことを心に決めていたので状況は膠着状態に入っていました。
最初は無視、そして余裕をかましていた「反ひだまり派」も炎の広がりを見て、一時は脅威を感じたようです。
その結果、さまざまな反撃に出るようになります。
次回はその方法と推移を紹介する予定です。
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