テレビ放映戦国大名総選挙その16 上杉謙信

NHK大河ドラマ「天と地と」平均視聴率は25.0%、最高視聴率は32.4%

1969年に放送したこの番組は今でもドラマに出演されている石坂浩二さんが上杉謙信役を演じました。


解説によるとこの前の番組の視聴率が良くなかったため、この番組で大河は最後になるかもしれないとスタッフは考えていたそうで崖っぷちの大河ドラマだったようです。


大河ドラマは夜8時からというのが現代の感覚でしょうが、当時は8時15分スタートで始まり、途中から8時になったのがこの番組でした。


そして、カラー映像になったのもこの番組からということでいろんな意味で挑戦的な番組でした。


今でこそ上杉謙信といえばGacktのイメージですが、それまでは長い間石坂さんが謙信というイメージが強く、まるで本物の謙信公のように扱われたというエピソードも昔はよく聞きました。


さて、時代は下ると「武田信玄」という大河ドラマが1988年に登場、ここでも上杉謙信は存在感を発揮します。


なにしろ初回視聴率42.5%、最高視聴率49.2%の今では考えられない視聴率をたたき出していましたのでここでも上杉謙信の人気と知名度は大きく伸びることになります。


そして2007年、「風林火山」でも上杉謙信役のGacktが存在感あふれる演技を見せました。


実は主役の山本勘助や武田信玄よりも印象が深かった人が多かったようで先ほど述べた通りしばらくはGACKT=謙信のイメージが定着しました。


なんといっても彼の持つ神秘的なイメージが上杉謙信のカリスマ性とマッチしていたというのが大きいと思います。


こればっかりは演技がうまいというのとは別の次元の話でありやはり人気というのはキャラがどれだけ印象的かで決まるものだと確信させる現象でした。


大河ドラマ主役の大先輩上杉謙信、もちろんその点でも学ぶべき点は多いですが、それ以上に主人公のライバルでも十分人気が出て、地元にその恩恵があるという点で九州大河20年構想の中でとても大事なことを教えてくれていると思います。


当たり前ですが、上杉と武田は長年大戦をするほど険悪な関係でした。

しかし、今や新潟も山梨もこの出来事を観光資源として有効に活用しています。

九州三国志でも同じことが出来るはずです。


どうか、九州の各部将推しの皆さま、長い目で見てそれぞれの大名の大河が実現できるようにお互い協力してみませんか。







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