第275話 フウイ ツイッターの一日(1)

ある日、フウイは一日休日となりました。

朝早く起きた彼はツイッターの流れを見ていました。

朝5時ごろはさすがに人が少なく、投稿も少なく内容も特にこれといったものはありませんでした。


朝6時になると多くの人が起きだしたのか、活発になります。

その内容の多くが朝の挨拶です。

「おはよう」という言葉が飛び交い、その言葉もいろいろなバリエーションがあります。


みんな気楽に挨拶をかわし、和気あいあいです。

人気のある、あるいはフォロワーの多い人たちの場合挨拶をするのが大変と思えるほど沢山のコメントが寄せられています。


もちろんフウイは駆け出しなのでフォローしてくれた人にあいさつをしに行きます。

そのとき、変に気取るのではなく型通りの挨拶をするのが無難と思いみんなに合わせた挨拶をしていきます。


フウイはフォロワーを増やしたいと考えていました。

しかしその一方で前回の反省から政治的論争や宗教、強いバイアスがかかりそうな話題を持つ人は避けた方が良いと思い、初心に帰ってコメントに気をつけていました。


そうすると、フォローをしてくれて無難ということで必然的にアニメファンと関わることが多くなりました。

そうすると、ツイッターのホームといわれる表示にはアニメキャラが表示された情報ばかりがのるようになります。


その中でも美少女の割合がダントツで高くなりました。

フウイもアニメはかなり見ているので話題に乗れると思ったときは相槌のコメントやお互いが共有できるようなアニメのキャラやストーリーをコメントしたりしました。


この時、ネガティブなコメントや中傷コメントはしないように気を付けました。

朝であるのもそうですが、フレンドリーに対話をするのがルール、あるいはマナーであると捕えていたからです。


それと小説仲間もかなりの数がいました。

カクヨムはもちろん、ノベルアッププラスや他の複数の小説仲間たち、彼らは派閥を作るでもなく小説仲間という一つのカテゴリーで仲間意識を持っていました。


お互いにリツイートしあう様子は、さながらお互いがエールを送るようなスポーツマンシップに似た爽やかな感想を抱かせるものでした。


こうして、朝はあわただしくすぎていきましたが、フウイの一日はまだ始まったばかりです。

この後の様子も見ていくことにしましょう。





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