第154話 世界の賢人たちの時間の名言といろはの「は」
はかなくも 明日の命を 頼むかな 今日も今日もと 学びをばせで
現代語
浅はかにも「明日こそは」といつも期待していると、結局、今日一日さえも何もできないままに、月日が過ぎていくものです。
キャー耳が痛いです。
時間にルーズな私にとってはきつい格言です。
ただ、時間の格言についていえば世界的に有名な人たちが多くの言葉を残しています。
今回はそうした言葉をいくつか紹介しましょう。
吉田松陰
一日一字を記さば
一年にして三百六十字を得、
一夜一時を怠らば、
百歳の間三万六千時を失う。
スティーブ・ジョブズ
この地上で過ごせる時間には限りがあります。
本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は、二つか三つくらいしかないのです。
マハトマ・ガンジー
明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。
デール・カーネギー
人生とは今日一日のことである。
ナポレオン・ボナパルト
前がいつの日か出会う禍は、お前がおろそかにしたある時間の報いだ。
本田宗一郎
時間だけは神様が平等に与えて下さった。
これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ。
朱子
少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
かなり抜粋したのですが、政治家から哲学者、経営者や劇作家、宗教家と多くの分野の賢人たちが時間に関して切実なるアドバイスを送っています。
日新斎いろは歌も古の中国や日本の教えの影響を受けていますのでその教えを自分の息子や孫、領民たちに伝えたいと思ったことでしょう。
今の時代だと経営セミナーなどでも同じ趣旨で今出来ることは今やる、後回しにしないようにといった趣旨のお話を多く聞くことがあると思います。
全体的に見て、日本人が経済やインフラ部門に強いと言われるのはこうした時間をきちんと管理できるというのも大きな要因ではないかと思います。
あまり、時間にこだわりすぎると手塚治虫先生みたいに過労がたまってしまうので、人それぞれ自分にあった、あるいは自分の役に立つペースで時間という概念を考えるといいのではと思います。
しかし、戦国時代の命は「は」かないものでしたから、明日の命も危ういのであればせっせせっせと出来ることをするというのは大事なことだったと思います。
読者の皆様は時間についてどのような偉人の言葉を思い浮かべたでしょうか。
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