第94話ヒキコモリーヌとメイン放送
次にわっしょいざえもんはヒキコモリーヌとメールのやり取りをしました。
やはり、丁寧に感謝の挨拶をした後、かねみだけ酒造の件について相談しましたが、今度は違う反応が返ってきました。
彼女曰く、「国営放送だからそのあたりは厳しい、シビアなので難しいですね」
メディア改革を主な目的とする彼女からすると地方の産業うんぬんというのは2の次の目標でした。
それに国営放送の上役がもし企業と癒着したなどと噂されれば、大河ドラマもアニメ放映もなくなってしまうことになります。
このあたりがコウメイとの違い、国営放送に近い人間のつらいところでした。
とはいえ、彼女も決して冷淡なのではありません。
「私の持つネットとメディアのコネクションを使ってかねみだけ酒造の名前が広がるように働きかけてみましょう」
彼女もまた協力を申し出てくれました。
ただ、彼女はくれぐれも国営放送と民間企業が癒着しないように念を押していました。
わっしょいざえもんはそれをかねみだけ酒造の会長はもちろん、彼が知るすべての関係者全員に伝え、くれぐれも注意するように念を押しました。
これがデンゲル人がらみであればそれほど気を付けなくてもいいのですが、この辺りは彼らの寝技が得意とするところであり、ひだまりの民が苦手とする分野でした。
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