第91話 テレスの憂鬱

さて、某有名武将の人気が上昇することに憂鬱になる一人の人物がいました。

それはデンゲル人テレスです。


彼の立場からすると某有名武将の応援はできない、かといって今の流れを変えてしまうとデンゲル人の過激派に主導権を握られてしまう、微妙な状態でした。


彼はヒキコモリーヌとコウメイに一つの約束を要求しました。

「私をはじめデンゲル穏健派は某有名武将の件で手をださない、その代わりあなた方もデンゲル人を貶めることがないように十分配慮をしてもらいたい」


以前の失敗でひだまり派が天狗になるとろくなことにならないと学習したヒキコモリーヌとコウメイはテレスに十分配慮し同じ失敗は繰り返さないと約束しました。


話しはさかのぼりますが、アニメで放映されたストーリーではまだデンゲル人と某有名武将は接触をしていなかったので、まだ反対運動は起きていませんでした。


しかし、もしアニメの2期が決まったり、大河ドラマが決まった場合には大きな反対が予想される、テレスの憂鬱はこれからが本番といえました。


さてそのころ、しろのしろ市では国営放送によるアニメ再放送と大河ドラマ化をめぐってひと騒動が起こっていました。

なぜそのようなことが起きたのでしょうか。それは次の章で明らかになります。

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