国をひとつ横取りする。ガンアクション好きにはたまらない物語!

国をひとつ横取りしてほしい。
横取り屋の灰色鴉。ジェリコ・クレイヴがかつての上司に依頼された仕事。

ガンアクションが好きな方。必見!
痺れるシーンが盛りだくさん。とにかくスピード感があってカッコイイ。
ジェリコは片目が機械になっていて戦闘はお手の物。それでも現場によって条件が変わる。
そこを長年鍛え上げた勘で即座に判断し、ピタリとターゲットを撃ち落とす。
淡々と仕事を実行する彼だが、内面は情が深く、優しい。そのバランスが絶妙で、惹かれる主人公だ。

彼が忍び込むのは、独裁政治の砂漠の国。
狂気に侵された国王と、皇太子が主導する反乱軍が、骨肉の争いをしている。
恐怖政治による支配。無実の罪によって頭を砕かれる、断頭台のような処刑場のシーンから物語は始まる。

砂漠の国には、原油のような巨万の富を生む資源があった。
周辺諸国が、この国の内戦に干渉しないわけがない。
そこで、ジェリコの登場である。

堅実な世界設定と、なにより勢いのあるアクションシーン。
ガンアクションを読みたい人、書きたい人には特にお勧め!

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