第168話 「深謀遠慮?いやいや君に丸投げだ(本音)」


 というわけで今日はある意味、運命の日。

 魔王はおそらく、20層に人が最も多くなった頃合いを見計らってやってくるのではとエアリスが推測する。それはつまり各国の軍が日本の自衛隊や探検者がいる“中央”と呼ばれる地帯に向かい進行するであろう時間に他ならない。


 「じゃあ魔王が現れたら俺たちも行こう。のんだくれの神様たちはもう紛れ込んでるんだよな?」


 エアリスに体の調子を調整してもらい眠気を取ってもらった俺はそう問いかける。


ーー はい。実際のところどこに現れるかわかりませんし、各国の軍による敵対行動もあるかもしれませんので前もって。香織様たちもすでにエテメン・アンキ周辺に散り、フェリシア、チビ、クロもマグナ・ダンジョン通路を“真形態”にて護衛中です。日本ではその周囲に自国民が立ち入らないよう徹底されているようです ーー


 「チビは神狼、クロはドラゴン……フェリシアはなんだ?」


ーー フェリシアはほぼいつも通りですね。しかし背中に妖精の翅(はね)と言いましょうか、そのようなものがあります ーー


 「新事実だな。フェリシアはフェアリーちゃんだったか」


ーー はい。フェリシア自身は公言していませんが個体として強力なはずです。しかし普段はまったく本気を出そうとしない、それどころか極力ヒトを真似ているようなところがありますのであのようなフェリシアは非常に珍しいかと ーー


 「やっぱエテメン・アンキで俺たちが異空間に囚われてる間にすでにシグマがボロボロだったのって……フェリシアがボコったっぽいよな」


ーー 可能性として濃厚かと ーー


 

 20層をエアリスに制御を任せた【神眼】で観察する。同じ【神眼】を使っているというのに俺では見ることができないところまでの効果範囲を持つエアリス制御。ほんとうに俺から生まれたのだろうか、初めから思っていたが出来が違いすぎる。


 魔王が現れるのが先か軍が移動を開始するのが先か。その答えは軍だった。北の国と大陸の国に挟まれる位置にいる小国の軍隊の一部が勇み足に近い形での進軍を開始する。よって統率が取れているとはとても言えず、足並みにはばらつきがあった。


 組織としては完全に傍観を決め込んでいるEUだが、中にはそうでない者もいて、場合によってはいち早く動こうとしている者もいる。しかしそれに関しては放置で構わないだろう。なぜならそうやって進んだところで前方にはアメリカ等の軍事大国と言える国が犇(ひしめ)いている状態だからだ。もちろんそれを突破できるような人物がいれば別かもしれないが、それはそうなってからでも問題ないというのは俺とエアリスの見解が一致するところだ。


 大陸の国と北の国は互いに意識し合っているような動きを見せていたが、その中間に割り込むようにしている小さな軍事政権国家が動き出したことを皮切りに次々と中央を目指し進行を開始する。そのどちらもが車両に武器を隠し持ち、さらには戦車まで持ち込んでいた。それだけ広い通路、プライベートダンジョンがあるということだな。


 しかしまだ魔王は現れず、だんだんと焦れてきたところでエアリスがテレビの電源を入れる。

 画面に映し出されたのはダンジョン、その20層。三つの局がエテメン・アンキ周辺の別々の場所から外側にカメラを向けているようだ。


 『私は今、ダンジョン内部に来ています! 見てください、大きな岩の塊が聳え立つこの場所に向かって、世界中の軍隊が向かってきています!』


 わざわざこんなあぶないところに来るなんてすごいな。遠くからやってくる軍隊を映したその映像では荷台に積まれている小型ミサイルがこちら側に向いたまま進んでくる様子が窺え、こういうところに来ちゃう人たちを命知らずとか言うんだろうな。


 「うわー…ミサイル向けられてるのにカメラを向け続けるとか、これが戦場カメラマンってやつなのか。ってかミサイルだよな? でもなんで“グループ・エゴ”が出てこない?」


ーー おそらく以前北の国が持ち込んだものは有害性の強いものだったのではないかと。あのミサイルはクラスター弾の可能性が高いと思われます。さらに車両には個人運用可能な携行型地対空ミサイルがあり、これは多くの国が持ち込んでいるようです。携行型ロケットランチャーの中には化学兵器などはなく炸裂弾のみのようです。つまりあれは対人用です。その対象が人類か魔王かは不明です ーー


 なるほど。そのくらいのものならグループ・エゴは動かないのか。しかし戦車もいるっていうのに呑気なもんだな、エゴちゃんは。どう考えても危ないだろうに。


ーー 戦車は破壊可能範囲のそれほど広くない兵装しか積めませんので ーー


 となると、グループ・エゴが反応するのは“環境が変化するほどの兵器”ということになるか。免疫機能という可能性を考えてみればそれもそうか。

 ダンジョンにとって人間がいくら死のうが問題ない。それはダンジョンができてすぐにそこへ入った人たちが大型の虫型モンスターに殺されていることからも明らかだ。

 そしてその逆、人間がモンスターを多く倒しても問題ないのだろう。

 では北の国が持ち込んでいたような兵器、エアリスは“おそらく核兵器に準ずるもの”と言っていたが、そうであれば使用された時点で環境がかわるかもしれない。もしも毒ガスを大量に発生させるための兵器が持ち込まれた場合、同じようにグループ・エゴが没収に現れるのではないだろうか。そう考えると……


 「んー。グループ・エゴの仕事はやっぱ20層の“環境”を維持することなのかもな」


ーー そういったモノ以外、例えば単純に広範囲を攻撃するだけのモノであれば問題ないのでしょう。破片が残ったとしても放っておけばダンジョンに取り込まれ分解されているようですし。しかし持ち込んでいる薬品を合成し少しでも危険なものに変化すればグループ・エゴがやってきてしまうかもしれません。そうなる事は少々都合が悪いかと ーー


 破片が吸収される、か。そういえば人間が死んでも遺体が見つからないというのはやっぱり……。

 その瞬間を見届けた人もいるかもしれないが、今のところ表立ってそういった情報が流れてはいない。憶測としてそうなるのではないかといった程度だが、それが一般的に知られた時、人類のダンジョンに対しての見方はどうなるのだろうか。


ーー ダンジョン否定派が増えるのは間違いないでしょう。ですが、だからどうなるというわけでもありません ーー


 実際今更ではある。ダンジョンを否定して入り口を封じたり破壊できたとして、だからといってダンジョンがなくなるわけでも、ダンジョンで亡くなった人が帰ってくるわけでもない。

 それに以前エアリスが言っていた“氾濫”が起きてしまえば、それは地上に漏れ出すエッセンスが増えることとなり、地上がダンジョン化してしまうことと同義だ。つまり封じる事で逆にダンジョンとの距離が縮んでしまう。

 とはいえそれを人類はおそらく知らないということを考えると国毎の対応となるだろうし、いずれ氾濫する地域も出てくるだろうと思う。特に日本はそうなってもらっては困るな。ダンジョンの数も異常に多いし、下手をすれば国土全体がダンジョン化なんてこともあるかもしれない。それは非常に都合が悪い。


 「なんだかんだでダンジョンに人が増えるようにっていうのは間違ってないのかもしれないな。そういえばフェリにとっても人間がダンジョンに多く来るようにするのが目的のひとつとか言ってた気がする」


ーー はい。フェリシアとマスターは利害一致の関係にあります。そしてご主人様はフェリシアのお気に入りでもあります ーー


 「幻層は俺のために……とか言ってたもんな。ところで定期的に気になる時があるんだけど……」


ーー はい、なんでしょう? ーー


 「マスターなのか、ご主人様なのか、悠人なのか、呼び方を統一しないのか?」


ーー 外ではマスター、しかして安息の場所ではご主人様と呼ぶのはギャップがあって良くないですか? それにそうとわかればご主人様と呼ばれるということはつまり安心できる場所にいるということになり、反射的に安心感を覚えるようになるはずです。そもそもご主人様という呼び方はご主人様の記憶からそう呼ばれてみたいというものを拾い上げたからです。ちなみにお名前でお呼びする予定はございません。それで、なぜ今そのようなことを? ーー


 「エアリスが珍しく安定してないのもあるけど……俺も緊張してるのかもしれん」


ーー これから魔王と対峙するという大一番ですからね。ちなみにワタシも緊張を感じていますので安心してください ーー


 「余計安心できない」


 エアリスは“魔王と対峙する大一番”が緊張の原因と思っているようだが、間違いではないけどそうじゃないんだ。

 普段雑貨屋連合としてお茶の間デビューを果たしていた悠里、香織、杏奈の三人と同じところに住んでいるとはいっても、俺がデビューしていたわけではない。さらにエテメン・アンキ攻城戦の映像はニュースで取り上げられる事はあってもお茶の間に全てが流れたわけではなく、あくまでネット上、MyTubeという世界的動画サイトに動画が投稿されているだけだ。よってそれを目にするのは良くも悪くもダンジョンに興味のある人ということになる。


 未だに大災害以前から変わってしまった日常に馴染んでいない人もいるし、日々の生活でいっぱいいっぱいの人もいる。だからMyTubeは見る人しか見ない、公共の電波と違って閉鎖的な場所と認識している。


 しかし今ログハウスのリビングで俺が見ているのはお茶の間に流れているものだ。つまり地上でも同じ映像がMyTubeの動画視聴者より多くの人に見られているはずで、つまり普段はダンジョン関連の動画を見ない人もいるお茶の間に俺がペルソナとして登場してしまうということ。よって俺が緊張している原因と言えるのは魔王との対話についてじゃあない。


 「今日カメラいるじゃん。お茶の間デビューしちゃうわけだろ? ペルソナがだけど」


ーー そっちですか。いつでもワタシが代わりますので問題ありません ーー


 「なるほど。じゃあいざという時は頼もう」


ーー お任せください ーー


 実際は遅延送出システムによって過激だったり監視している政府の人間が見せたくない映像が映ってしまった場合は、心安らぐ映像と音楽に切り替わるんだろうけど。一縷(いちる)の望みとしてあるのは、もしかしたらペルソナも政府としては一般に対して大っぴらに見せたくない部類に入るかもしれないという事。そうなれば映像全カットによる心の安寧も夢じゃない。

 政府の依頼とかで世界の要人が絡む場に居たりするわけで、俺の中でそういう事してる人は国家機密扱いにされても良いと思うんだよな、うんうん……なーんて。むしろお披露目みたいな扱いにされそうでもあるしなぁ。まぁペルソナは“特務”だし、一応の上司である総理が認めるなら仕方ないんだろうけど。それに“悠人”として表に出ろというわけじゃないしな、とにかく変に意識しちゃだめだ。ペルソナさんはハードボイルドな仮面の紳士なのだからな。



 エアリスとの会話が一段落しテレビの映像に意識を向ける。自衛隊は確かにいるけど……思ったより一般探検者が多いな。見たことあるやつもいる気がするし、俺が作ってエテメン・アンキの宝箱に入れておいた装備を着けている人もいる。よく見ればケモミミ団の剛田もいるな。でも他のメンバーはいないみたいだ。


 しかし……よくよく考えれば迷宮統括委員会(ギルド)からの依頼で一般人も参加するという話を聞いた時に、なぜ疑問に思わなかったのか。


 あぁそうか、エテメン・アンキからモンスターが侵攻してくるという出来事があった際、俺たちは一般の探検者を雇っている。ダンジョンの中の出来事に対し探検者を雇う、ある意味俺が望んだ形だ。しかしそちらへ意識が向き過ぎていて、それと海外の軍隊と対峙するような場面は違うという事に気が回らなかったように思う。だがそれでも迷宮統括委員会からの依頼ということはその後ろには国がいる可能性が濃厚、というか今回は間違いなくいる。じゃあ国は一般人が関わることを是とした……? しなきゃならない理由があった、って考えた方が正解っぽいな。


ーー それに関して、マスターを頼りにしているのでしょう ーー


 「どういうこった。さすがに全員守りきれって言われたら無理だぞ」


ーー 助っ人もいますし、不可能ではないのでは? そもそも戦うために有志を募ったわけではないようです。あの場にいる一般の探検者たちの素性を確認できる限り照会しました。不慮の事故であの場に居合わせた者もいますが、迷宮統括委員会からの依頼を受けているのは探検者No.300以内の者、所謂初期の者たちでありその中でも実力があると認められている者たちのみです。魔王による布告がなされる直前に発行されたその依頼内容は当初『状況に依(よ)る』という曖昧なものでした。場合によっては効果は薄いでしょうが見回りをさせてガス抜きのように使うつもりだったのかもしれませんが、布告によって状況が変わりました。迷宮統括委員会はその危険性を説き依頼を取り下げようとしました。しかしそれは探検者たちによって防がれた形となり、本来ガス抜きのような役割のつもりだった依頼を、依頼を受けた探検者たちの圧力により今回の件に仕方なく流用した、という経緯があるようです ーー


 「じゃあ今あそこにいる探検者がやけに多いのは、見切り発車でダンジョンの中に来てたやつらが多かったとかか。それに草原に電波が届くっていうのも理由の一つっぽいなぁ。探検者同士の連絡網みたいなのがあったら、依頼を受けていなくても、何かがある事くらいは知ることができるんだよな。それで来てみれば軍隊がいるとなると、いろんな思惑でそこに混ざるやつも出てくるか。にしても探検者からの圧力か」

 

ーー 諍いの兆候を察したか、さすがに様子がおかしいと感じた者たちが魔王の布告以前から迷宮統括委員会へと情報開示を求めていたようです。迷宮統括委員会はマスターとの会談内容次第でその依頼内容をどうするか決めるつもりだったようで、昨日までの間は時間稼ぎをしていたようです。しかしその後も依頼は取り下げられておりません。そして依頼を受ける場合、メッセージについての情報が開示されましたが、他国の軍に関してははっきりとは伝えられていません ーー


 「つまり……はっきりとは言えないけど危険だから依頼受けるのやめとけ、ダンジョンに行くのもやめとけって示唆してはいたのか?」


ーー その認識で問題ありません。魔王の布告はダンジョンについての事として知らされましたが、軍に関しては外交や国防といった問題となり明かすべきではないと判断されたようです。依頼を受けてしまっていた者には破棄に加え、しばらくの間ダンジョンへ向かわないよう要請されたようです ーー


 「急にいろいろなことが重なったみたいになったから大混乱って感じなんだな。俺も今大混乱中だ」


 そんな俺を無視するようにエアリスは続ける。まぁ適当に聞こう。


ーー しかし予想外だったのは、探検者たちがその依頼を破棄せず、それどころか取り下げられていない依頼を受ける者が増えてしまったことです。中にはどこから情報を得たか、正義感や使命感からの者も。防がれたとはいえ機会はあったはずですが、それでも取り下げられていなかったことについては依頼を出した側の迷宮統括委員会がうっかりしていたのではないでしょうか。そこでマスターの存在が大泉総理と迷宮統括委員会にとっての光明となったのでしょう。宙に浮いた依頼内容に関しての最終的な決定は、ご主人様たちログハウスの動き如何により強制的にダンジョンから退避させることも考慮にあったのではと考えられます。しかしその場合、志の高い探検者たちにとって望まない事でしょうし、マスターは『超個人的な理由』と言いますが案外そうではないのかもしれません。ちなみに依頼内容は現在『自衛行為のみ可とする撤退戦』となっています。探検者たちもそれを理解した上での参加ですので、暴走する者はほぼ出ないかと ーー


 「ふむふむー。うーん。あ〜! なるほど。目立った抵抗はせずに退いて行くとはいっても、いるだけで時間稼ぎになるのか。それに民間人を追い込む他国の軍っていう映像も撮れる……でもそれ民間人を餌にするみたいで非人道的なんて言われてもおかしくないな。それで攻撃されるかもしれないけどその人たちは俺たちが守る……みたいなこと言っちゃったもんな〜。ってかお役所ってうっかりすんのかね」


ーー 過去世間を騒がせていたニュースでは“ついうっかり失言しかしない”政治家もいたのでしょう? ーー


 「うっかりそれしかしないっていうのがうっかりなのかはわからんけど……うん、役所でもうっかりするよな、中身は人間だもの。それにしても総理たちってすごくいろいろ考えてたりする?」


ーー はい。もしかすると大泉総理の掌の上かもしれませんよ? 会談の際、悪戯っ子のような顔をしていたでしょう? あの時、“魔王とはできるだけ話で済ませられないか”と言っていたのはご主人様の動きをある程度予測した上で誘導していた可能性があります。しかしいざとなれば全責任を自分一人で背負う覚悟で ーー


 「うーん。日本っていう国がそんな危ない橋を俺を含めた国民に渡らせるような感じにも見えるもんな。ちょっと前までならあり得なかったし、今でもそのやり方はあり得ないって思う人の方が多い気がする。でも例えそうだったとしても責任取ろうとしてるなら“大泉さん”は俺の味方だろ?」


ーー それは間違いなく。大泉氏はご主人様の実力を信じ切っていますし ーー


 「ならいい。正直総理大臣なんてよくわかんない雲の上の存在だけど、味方を利用するつもりで何かをする必要があったりするんだろ。頭ごなしにタダ働きしろって言われるわけじゃないし、それに俺にとっても悪いことじゃないしな。ペルソナっていう存在を確立してくれたのは大泉さんだし、できるだけ向こうの思惑に乗っておくのも必要なんじゃないかって思うし……まぁ恩返し的な。嘘ついてる時点で仇も返してるんだけど」


ーー 妥当な判断かと。それにしてもあの古狸は敵に回すべき人物ではありませんね。深謀遠慮、その底が計り知れません ーー


 「まったくだ。見透かされてるかもなんて考えるとなんか怖いし、香織ちゃんと付き合ってる事、伝えるタイミングは選んだ方がいいかもしれないな」


ーー それに関しては問題ないかと思いますが ーー


 「そうかな?」


ーー はい、きっと ーー


 今はログハウスにいるというのに、俺を呼ぶエアリスは『マスター』と『ご主人様』を行ったり来たりしていた。

 そんなに緊張されると俺も緊張してくるんだが、それはひとまず横に置きテレビが映す映像に目を向けた。

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