第158話 お姫様なやつ1


 四月も終わりに近付いた二十四日、実家やジビエ料理SATOへ肉を届けたときにも思ったが、俺が最も過ごしやすいと思う季節へと移り変わっている。地上では天気予報に花粉予報も加えられているが、少し目が痒い時があったりくしゃみが時々という程度で俺にとってはそれほど気にすることではなかった。それに基本的にダンジョン内で生活しているためますます無縁……と思っていたのだが。


 「はぁっくしょいっおらぁ!」


 「おっさんくさいよ? 悠人ちゃん」


 「花粉症とか無縁だと思ってたんだけどな。っていうかここダンジョンだよな……」


 「もうそろそろ開放されて一年になるね。ダンジョンにとっての外来種……地上の植物が、探検者たちにくっついてたり持ち込まれたりしたことで影響が出てるのかもしれないね?」


 「持ち込まれた、か。でもたしかさくらが言うには、自衛隊が持ち込んだ種で植物の自生が可能かっていう実験は失敗してたはず」


 「ボクが悠人ちゃんのために作った幻層でも失敗してたね。ま、あそこでは成功するはずがないけど。でもそれ自体は失敗してても、それをダンジョンが知ったから似たものができ始めてるのかな」


 「そういえば、ダンジョンがパラレルっぽい世界でそれが現実、というか地上を侵食しようとしてるっぽい話を聞いたよな、フェリシアから」


 「よく覚えてたね? そう、おそらく何者かに創られた世界なのさ。でも不思議なのは、積極的に飲み込もうとしているようには思えないことかな。でも詳しくはボクでもわからないんだけどね? それにボクみたいなのがいて、かといって人類に、地上に対して“悪いこと”をしなきゃならないっていう考えは基本的にないんだよ」


 「謎いよなー。今となってはお互いに影響し合う関係みたいになってるってことだろ? ますますなんのためにダンジョンがあるんだよって」


 「最近、なんとなくというか……」


 どこか歯切れの悪いフェリシアが話す。これまでは“知っている”話をしているかのようだったが、それは少し違っていた。


 「元々は誰かのためだけの場所だったんじゃないかなぁって。でも何かしらの変化があって、それでダンジョンがあり様を変えた……変わった、のかな? なんてね」


 「いつもの自信たっぷりな言い方じゃないな?」


 「う〜ん、予想? みたいな感じなんだよ〜」


 「なんでも知ってるもんかと思ってたよ」


 「たぶんその変化があってから、ボクがボクになったんだよ。でもそれ以前にも、ボクは存在していたんだと思う」


 「ひとつ言っていいか?」


 「なぁに悠人ちゃん?」


 「エアリスといいフェリシアといい、話が難しくて頭が面倒なことになってる俺がいる」


 「ご、ごめんね悠人ちゃん? 最近ちょっと変な夢を見るようになって、ボク自信が混乱してるのかも」


 「夢、夢ね……」


 夢くらい見るだろう。しかし眠らないはずのエアリスが眠ったりそれで夢を見たり、近頃はそれが増えたようだし、フェリシアもそうらしい。かくいう俺も知らない世界、まるでそこにいるかのような夢を見るようになった。内容を全部覚えているわけでもなく、むしろ覚えている事の方が少ないがどこかすっきりとしない感覚は残っている。


 「まぁ……そういうこともあるだろ。あんまり気にすんな。ってかそんなことより……あの時の22層、世紀末な漫画から出てきたような覇王と新世紀の戦いを題材にした漫画の神の遣いと戦っただけでそれ以来行ってないんだよな」


 「んー、行かない方がいいと思うよ?」


 「なんで?」


 「ログハウスのあるこの層の呼び名を21層から“アウトポス層”にしてくれたから、21層のひとつと言えるその層は、幻層の残り滓が定着しちゃってるから……」


 「……おい、やばそうな感じしかしないんだが?」


 「えへへ……やっぱりラミアを生かしてあげようと思ったのが間違いだったなぁ〜。慣れないことはするもんじゃないね? ね?」


 「ってかそれ、普通に入ることってできるのか?」


 「泉のほとりの石碑からしか行けないはずだから悠人ちゃんたちしかいけないよ。あの認証は——」


 あちゃーやっちった! てへぺろ! くらいの軽い感じで言っているが、フェリシアの話をさらに聞くとあの層は言わば真の幻層と言える状態になっているようだ。

 行かない方が良い理由は、ボス階層としてフェリシアが用意したその層に元から存在する“自分よりも強いと思っている相手が具現化される”という特性はそのままに、それが雑魚扱いとなるらしい。要するに、自分よりも強い何かが無限に現れるということ。【転移】なんてものができる俺としては他の誰かが絶対に入れないとは言えない事に不安はあるが、しかし利用できる部分があるのでは……?


 「なぁ、ラミアがそこにいるって事だよな?」


 「え? えっと、たぶん? 生きてれば権限を渡したし、そこの支配者になれてると思うけど」


 「ラミアに連絡取れないのか?」


 「どうかなぁ。ボクが半分だけ持ってた権限をラミアに譲渡して野に放ったからねぇ。正直なところ悠人ちゃんに負けたお仕置きも兼ねてたから扱いは雑だったし、嫌われてると思うからボクからの干渉は受け付けないかも?」


 「よくわからんけどダメっぽいか。うーん」

 

 敵だったとはいえフェリシアを通じてラミアに手助けしてもらえれば俺にとっておいしい階層になるような気がするんだけどな。


 「もしかして……悠人ちゃんはあの層がほしいの?」


 「端的に言えば、まぁそうなる。あそこのボスがドロップした“リキッドメタル”が無限に手に入りそうな気がするんだよな〜」


 「あの液体金属だね。珍しいからね〜」


 そういえば今日で十二日だということを思い出し、すぐにでもエテメン・アンキに向かった方がいいのではと思うがしかし、事情を知っている杏奈とは違いフェリシアには“賢者の石で魔王を造る”事を言っていない。どうすれば自然にエテメン・アンキに行けるだろうかと考えていると、唐突に玄関の扉がドンドンと叩かれた。

 それに対し警戒感を顕にするエアリス。俺も同じだったため左眼に刻まれた【神眼】によって扉の向こうへと視界を飛ばす。するとそこには見慣れないミリオタを思わせる服装の男たちがいた。


ーー 友好的な相手ではありませんね ーー


 「俺にはそこまではわからないけどエアリスが言うならそうなんだろうな。さて、どうするか」


 というか、ログハウスに探検者が訪れる事自体がめずらしいしそれなりの実力者でなければ灰色狼たちに追い払われるため近付かないように誘導されるはず。玄関の扉越しに見た感じでは怪我一つ、汚れひとつ見当たらないところを見るに、相当な手練れなのは間違い無い。


ーー とはいえただのヒトです。ログハウスの扉に触れた時点でステータスを覗き見ましたが…… ーー


 え? なんかログハウス自体がエアリスの腹の中というか、そういう感じになってるのか?


ーー エテメン・アンキでの修行の甲斐あって急成長中の軍曹たちよりも先頭の男のステータスは高いようです。他三名は触れていませんので不明です ーー


 なるほど、エアリスがますます進化してるってことだけは再確認した。


ーー 能力までは覗き見ることができませんでしたのでご注意を ーー


 玄関扉をゆっくりと開けると先頭の男がそれを勢いよく引く。それにより扉が開け放たれると突然男が殴りかかってきた。


 「オラァ! 邪魔するぜぇ!!」


 地上やプライベートダンジョンではこういう輩が珍しくはないが、まさかここにも湧くとは。

 とりあえず振り抜かれた拳を優しく受け止めその勢いを利用し相手をUターンさせた。それにより扉の向こうへと逆戻りした男の顔には一瞬何が起きたのかといった表情が浮かぶ。


 「オォ? なんだ?」


 「ギャハハ! リーダー何やってんすかぁ!」


 先頭の男に対して指差して馬鹿笑いする男に、その男は同じように拳を振り抜く。それは見事にクリーンヒットし綺麗な放物線を描いていた。


 「ンン〜? 調子が悪いわけじゃないな」


 右手を見つめながらグーパーを繰り返し肩を回す男がこちらに向き直りまた同じように腕を振り上げた時、背後から気の抜けた声がした。


 「悠人ちゃん、お客さん?」


 そう言ったフェリシアを見るや、先頭の男は目を見開く。そして言った一言に俺は固まった。


 「趣味だ……オレの女になれ、オマエ」


 ロ、ロリコンさんだーっ! とは言うまい。思ったが、言うまい。当のフェリシアも満更ではなさそうだしな。しかしいきなり来てそれはちょっとなんかイラつく。


 「お兄さんたち、ちょっと表出ろや」


ーー 斯くして突如始まったフェリシア争奪戦んんんっ! ご主人様ぁ! そしてフェリシアの運命や如何にっ!? ーー


 変なナレーションを入れるエアリス。余裕そうだな。


 先頭にいた男が正面に立ち、その後ろに他の三人が控えている。先頭の男が何か話さないかなーと思って待っていると徐に話し始めた。


 「あんた、ログハウスのミカゲユウトか?」


 「そうだが」


 「じゃあここがログハウスで間違いないってことだなぁオイ!」


 というか見た目からしてログハウスだろう? 他の何に見えるって言うんだ。俺の自信作だぞ。なんだか無性にイライラする。


 「久しぶりに地上に戻ったらネットでいろいろ騒がれてるみたいだなぁ? 動画も出して調子に乗ってるみたいじゃねーか。だけどよぉ、オマエみたいなやつらは迷惑なんだよぉ。オレが成り上がるためにはなァッ!!」


 迷惑、とは? いきなり襲いかかってくるような奴が何を言ってんだ。それはともかく、視聴者さんでしたか。


 「知ってるか? ネットランキングでオレたちは圏外どころか名前すら載ってなかったんだよなァ?」


 そういえば最近玖内が言ってたやつだな。この男はそこに自分がいなかったことが気に入らないと。そんなことが理由で怒鳴り込んできたのか?

 沸沸と感情が沸き上がるのを抑え込むように努めて冷静に言葉を返す。


 「久しぶりに地上に戻ったってことはずっとダンジョンの中にいたんだろう? なら当然じゃないか? 誰も知らないんだからさ」


 「アー、まァそうだなぁ。……だが気にいらねぇ。だから……殺す!」


 いくらダンジョンの中だからって思い切りすぎじゃないか? しかも言ってからこちらに両手を向けて何やら気合を入れている様子。もしかして能力を使うのか? そう思った時、それまでのイライラとその能力を見てみたいという興味が入り混じった不思議な感覚があった。

 どんな能力だろうな、しばらくの間ダンジョンの中で暮らせる実力者の持ってる能力がどんなものか興味あるぞ。


 ーー ご主人様、それは慢心ですよ! あの不届き者の能力は【加速】が進化した【超加速】です! ーー


 先ほどこの男の拳を受け流した時に能力を覗き見たであろうエアリスが知らせてくる。

 慢心か……たしかに相手が何かをしていると見てみたくなるのは慢心から来る俺の悪い癖だ。対戦型のゲームをすると、相手が何をするのか見たいがために自分の攻撃のチャンスを棒に振ることがよくあったが、それがこんなところで出てしまうとは。


 「【超加速】」


 わざわざ声に出す必要はないはずだが、その男は敢えて言った。そして俺もいつもと違い、エッセンスの存在を意識して集中することでステータスの暴力の一つと言える現象を起こし加速中のその男を観察する。


 (速いな。まぁ丸見えではあるんだけどな)


ーー ご主人様、怒りを抑え込もうとして別のことに意識を向けようとしているとお察ししますが、不届き者の左腕には…… ーー


 エアリスの言葉を遮るように加速した男の拳が俺の左頬を打つ。振り抜いた右手を返す際に裏拳を右頬目掛け振るい、その勢いのまま左腕を横に振り抜いた。その左腕は俺の顔を狙ってはいないようだし、首でもない。そのまま眺めていると左手の袖から刃物が飛び出す。反応するにも思考に体が追いつかない状態だったため、俺の右腕はそのまま切り裂かれた。

 地上で買った普通の服だから簡単に斬り裂けるとは言え……低収入の俺にとっては高かったんだぞ。


 (うおっ……す、すげー痛いんだが)


ーー 当たり前です! 油断しすぎなのですよご主人様は! ーー


 (だって教えてくれなかったじゃんかー……ってか服……買ったばっかなのに)


 とは言ったが、エアリスが何かを言おうとしていたのはわかっていた。実際油断しすぎていたし、しかし正直なんとでもなるだろうと思っていたのも事実。っていうか、血が腕を伝ってポタポタと地面に滴っている……いてぇ。


 血を流したのなんていつぶりだろうか? いや、つい最近材料として大量に流したが……あれは怪我をしたとかそういう内に入らないからカウントはしない。

 横目に、ログハウスの玄関からフェリシアが顔を覗かせているのが見える。そして俺の腕に気付いたのか、少し驚いているようにも思える。


 「ダッハハ! だっせぇなぁオイィ! イキっといてそのザマかよ、ログハウスのミカゲユウトォ! これで最強候補だとォ? なら他のトップランカーも軽く殺れるなァ! それでオレ様が、ナンバーワンでオンリーワンだァァ!! ……それにぃ、ガキみてーに見えるがよさそうな女じゃねぇかァ……! テメーの評判と一緒にあの女ももらってやっからよォ、安心して死ねや!」


 よく見ると先頭にいた男の他は俺の血を見て少し動揺しているように見える。ここまでやるとは思わなかった、ってか? まぁそう思うのはいくらかまともな証拠なのかもしれないが、次第に痛みが引いたように感じられ感情が冷めていくような感覚……。

 この男、なんだか非常に気に食わない。改めてそう思った時、何かがぷつんと切れた気がした。


 「とりあえず……やられたからやり返すわ。三倍返しくらいで勘弁してやる」


 抑揚のない声で“俺”が言う。その瞬間、周囲が遅いと感じた。

 極限に集中された状態でステータスのAGIというものの真価が発揮される。周囲の時間の流れが遅くなったかのように感じる中、先頭の男の頬を三倍、つまり三往復の往復ビンタを見舞う。拳じゃない分一往復で一発分というザル計算だ。一方この男は能力を使う際かなり集中しなければ発動できないようで、今は【超加速】されていない。

 続いて右腕がパックリと斬られている件、思いのほか傷が深く右手の反応が鈍い。仕方なく保存袋から左手に取り出した銀刀で男の腕を三箇所軽く斬る。感情の抜け落ちた感覚のまま『加減を間違えたらすまないな』という言葉を頭に浮かべたが、不思議に思えるほど『すまない』とは思っていなかった。

 時が動き出したかのように男の顔が左右に殴られた。そして腕に三本の斬り傷がつくと同時、鮮血が吹き出していた。


 「ヴッ!? グァ!! ガフゥぶべっ!? ぐぎゃぎゅふぁ……う、腕がァァァ!?」


 遅れてダメージを受ける男に他三人は困惑の表情を向け、男が腕を押さえ蹲るとこちらを恐怖の表情で見ている。

 こいつらも同じだ。三人に向けて駆け出そうと足を——


ーー ああ……おいしいおいしい…… ーー


 エアリスの恍惚とした声に意識を引き戻される感覚を覚えた俺は、目の前で蹲る男にした事を思い出したように感じ……それはまるで、無心でゲームをしている時のような、無機質な時間だった。

 溢れていた感情が収まっていくと途端に理性が働き始める。そしてなにかを貪るようなエアリスに対し、ちょっと引いた。

 ってかエアリスがなんかやばいやつにしか思えなくて怖い。


ーー 上質な怒り……おいしい……おいし……ハッ!? 申し訳ありませんご主人様、少々我を失っておりました ーー


 (いや、まぁ……ちょっとなんかおかしなエアリスだったけど、俺もちょっと変だったみたいだしな……)


ーー どうやらご主人様は、ご自分にとっての聖域に不躾に踏み込んだ輩に対し極度の負の感情を持ったようです。ワタシも危うく飲まれるところでした。フゥ、アブナイアブナイ ーー


 飲まれるところでした、っていうか飲まれてただろ。とはいえエアリスが“感情を喰らう”というその食事のおかげで急激に怒りが収まったのかもしれず強くは言えない。

 それにしても俺も俺で“キレる若者”みたいになることもあるんだな、反省反省。


 (腕を斬られてあいつが言ってる事聞いてたら、なんだか箍(たが)が外れたっていうか理性が飛んだっていうか。賢者の石の件もだけど、倫理観とかが壊れてる気がするのもあるしやっぱダンジョンのせいかな?)


ーー 否定はできませんが、なんでもかんでもダンジョンのせいにするのはどうかと。そもそも市販の服を傷つけないためにも警戒を強めておき、避けるなり【拒絶する不可侵の壁】を使うなりできたはずです。それに服ですが、すぐに直せるではありませんか。とはいえ非常に美味でした。またの機会をお待ち申し上げております ーー


 (ぐぬぅ。またの機会がない方が平和なんだが。いや、これは煽りか? エアリス流の煽りだな?)


ーー いえそんなまさか。気のせいです。たしかにマスターの激情は刺激的ですが、ワタシはマスターの安全を第一に考えておりますよ? なので気のせいです ーー


 俺の右腕から血が滴っていることに気付いたフェリシアが駆け寄ってくると、心配してくれながらもあたふたとしている。我を忘れた一瞬は痛みを感じなくなっていたが、それが覚めた今は正直かなり痛い。しかしフェリシアの様子を見ると素直に痛いとは言い難かったし、でもその様子がなんだかおかしくて少し痛みが和らいだ気がしていた。


 フェリシアにほっこりとしながらも【不可逆の改竄】によって傷を改竄する。それによって傷は塞がり、服も修復されると元通りだが、地面には血溜まりができていた。

 少し怒りが再燃するのを抑えつつも、こいつらどうしようと思っていると空が光ったような……

 直後、閃光が降ってきた。


 土煙が晴れ地面を抉り小さなクレーターが出来上がったその中心には、頭からすっぽりと頭や手足を出すためだけに穴を開けたような、布袋を被っているかに見える格好の、フェリシアと同じくらいの背丈の少女が仁王立ちしていた。しかしその容姿は異質であり、普通の人間ではない事が明らかだった。


 その少女がこちらに向けた深い紫の瞳は色々な感情がない混ぜになっているように見える。目尻には涙か? しかしすぐに俺と目を合わせると微笑み、次に蹲る男へと怒りを湛えた瞳に変え睨(ね)め付けた。

 濃い紫の、地面につくほど長い髪がまるで重力に逆らうように浮き上がり、同時に地面が微かに揺れ出していた。


 「この人を傷つけたのはこの平伏(ひれふ)している人間か?」


 その問いを向けられた男たちは言葉も出ない様子でコクコクと首肯している。


 「そう。なら……死になさい」


 「はい! ちょぉぉっと待とうかぁ〜!!」


 いや、さすがに止めるでしょ。それにこの少女の正体はわかっているからな。




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