デコードの手記
・七元徳
一人目
『イヴネーム』
『名前』
『型』
P型
『武器』
銃剣
『ユメノ使者』
サンダルフォン
『経歴』
"神凪楓"の細胞によって創られたクローン。
第一キャパシティ
一度でも自身が経験した、もしくは見た技は無意識でも対処できる能力。一つの作業を無意識で行えるようになるためには、何百回以上も繰り返さなければならない。その過程すべてを省くことができる。
第二キャパシティ
身体に雷を纏わせて、光速で移動したり、武器に雷を付与させたりすることが可能となる。
第三キャパシティ
定められた規則や支配などの影響を受けなくなり、自由に動き回ることができる。
・見解
ストリアは神凪楓の細胞を利用して創られたクローンだ。私はゼルチュが彼女を創るのに至って、人一倍手掛けていたことを知っている。どうしてそこまでして手掛けたのかは不明だが、どこかゼルチュは闘争心に燃えているようだった。そのおかげか彼女の能力は他の七元徳とは比べ物にならないほど強力で、今のルナたちと張り合えるほどの実力を備え持っている。
二人目
『イヴネーム』
『名前』
『型』
BA型
『武器』
サバイバルナイフ
『ユメノ使者』
ウリエル
『経歴』
"柏原瑞月"の細胞によって創られたクローン。
第一キャパシティ
痛覚を鈍らせ、攻撃を受けても怯まないようになる。
第二キャパシティ
物理攻撃に対する抵抗力を得られる。ただし自らが攻撃を仕掛けた際には発動しない
第三キャパシティ
創造力をすべて消失させる代わりに、身体能力を限界以上まで引き出すことができる。
・見解
ゼルチュはマニタスを創り出す際、柏原瑞月の身体能力に長けた細胞を利用し、物理戦闘、格闘戦において最強なるクローンを創り上げようとしていた。その結果、彼女は痛覚を失い物理に対する抵抗力と破壊力を得てしまったようだ。
三人目
『イヴネーム』
『名前』
『型』
AA型
『武器』
紅の刀
『ユメノ使者』
ガブリエル
『経歴』
"松乃椿"の細胞によって創られたクローン。
第一キャパシティ
身体が汚れていなければいないほど、自身の力をその分だけ向上させる。逆に汚されてしまえばしまうほど、自身の力を低下させることになる。
第二キャパシティ
花の類を自由自在に操ることができる。
第三キャパシティ
神降ろし
自身の身体に神を降ろし、その神の力を得ることが可能となる。ただし力を扱いきれるかどうかは本人次第。
・見解
キャスティは神聖なる巫女の血が流れていた松乃椿の細胞から創り出されたクローンだ。ゼルチュは彼女の身体に本物の神を宿そうと何度も試みていた。その為に犠牲になったクローンたちは数知れない。そしてその中で唯一成功したのは彼女。神を身体に宿して戦うことができる彼女に欠点などはないだろう。
四人目
『アダムネーム』
『名前』
『型』
AB型
『武器』
素手
『ユメノ使者』
メタトロン
『経歴』
"神凪零"の細胞によって創られたクローン。
第一キャパシティ
正義は必ず勝つという言葉通り、相手は勝つことができない。しかし正義を持てる対象にしか効果は発揮されないうえ、自分自身の攻撃が跳ね返された場合はこの能力の効果は失われる。
第二キャパシティ
天から永遠とレーザーによる光の雨を降らし続ける。ただしそれを続けられるのはメタトロンが上空に飛んでいる時のみである。
第三キャパシティ
正義か悪か、その審判を天が下す。この能力を発動するとき、使用者は自分ともう一人の相手を名指ししなければならない。それによってどちらが正義でどちらが悪が決まる。もし悪だと判断が下された場合、その者には"死"という天の裁きが行われる。
・見解
結論から述べさせてもらえば、神凪零の細胞を利用してまったく同じクローンを創り出すのは不可能だった。だからこそゼルチュは多少の違いも許容し、本来よりも"正義感"に溢れたミリタスという存在が出来てしまったのだ。能力こそそれなりに強みを持っているが、私はその"有り余った正義感"が自身の身を滅ぼすと考えている。
五人目
『イヴネーム』
『名前』
『型』
AC型
『武器』
大剣
『ユメノ使者』
ミカエル
『経歴』
"柳未穂"の細胞によって創られたクローン。
第一キャパシティ
相手の体内に通わせる創造力を身体の一点に集中させることができなくなり、常に循環を平等にしなければならなくなる。
第二キャパシティ
第二キャパシティを補助するために今まで溜め込んできた笑顔を発揮して、いかなる状況でも笑顔を浮かべることができる。一度発動すれば、溜めてきた笑顔を消費するまで効果は切れない。
第三キャパシティ
笑う門には福来るという言葉通り、笑顔を浮かべている最中であればあらゆる"運"が良くなる。しかし笑っていなければ不幸が降り注ぐ。
・見解
このアリタスというクローンが最も残酷な能力を持つ。第二キャパシティと第三キャパシティを併用することでとんでもない力を発揮できるものの、その代償は笑顔以外の表情。彼女はいかなるときでも笑顔で生きなければならない。もしも私に慈悲などがあれば、彼女を創り出そうとするゼルチュを止められたのだろうか。
六人目
『イヴネーム』
『名前』
『型』
AA型
『武器』
双曲剣
『ユメノ使者』
サリエル
『経歴』
"霧崎真冬"の細胞によって創られたクローン。
第一キャパシティ
どれだけ攻撃をしても相手を傷つけるだけで殺すことができなくなる。
第二キャパシティ
自分や相手に負荷する重力を自由に変化させることができる。
第三キャパシティ
一発でも攻撃を当てれば、一撃で相手を殺すことが可能となる。ただし自分も一発でも食らえば、そこで死んでしまう。この能力を発動したとき、第一キャパシティ慈悲の効力は失われる。
・見解
ゼルチュはこのクローンを創り出すとき、"殺し合いに特化させる"ことだけしか考えていなかった。こうして生まれたものがエンティア。彼女はひたすらに戦い、殺し、それだけを繰り返すだけの殺戮兵器となってしまった。楽しみも喜びも、すべて戦いからしか得られないのだ。
七人目
『イヴネーム』
『名前』
『型』
BA型
『武器』
二丁拳銃
『ユメノ使者』
ラファエル
『経歴』
"黒百合玲子"の細胞によって創られたクローン。
第一キャパシティ
創造力のあらゆる消費を半分に抑えることができる。
第二キャパシティ
薔薇の本数によって、自身の感情を大きく変化させる。ただし一つの感情から別の感情を抱いてしまった瞬間、そこでその効力を失う。
一本 「あなたしかいない」
→あなたはここにいない。
二本 「この世界は二人だけ」
→この世界には沢山いる。
三本 「愛しています」
→決別する。
四本 「死ぬまで気持ちは変わりません」
→死ねば気持ちは消える。
五本 「あなたに出会えた事の心からの喜び」
→あなたに出会えたことに対して心からの憎しみ。
六本 「お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう」
→お互いに蔑み、憎み、殺し合いましょう。
七本 「ひそかな愛」
→ひそかな憎しみ。
八本 「あなたの思いやり、励ましに感謝します」
→あなたの非道さ、雑言を憎みます
九本 「いつも一緒にいてください」
→私の側から消えてください。
十本「あなたは全てが完璧」
→あなたはすべてにおいて劣っている。
十一本「最愛」
→大嫌い
十二本「私と付き合ってください」
→私に付きまとわないでください。
十三本「永遠の友情」
→一瞬の友情
二十一本「あなただけに尽くします」
→あなたには尽くせない。
二十四本「一日中思っています」
→一日中憎んでいます。
五十本「恒久」
→暫定
九十九本「永遠の愛、ずっと好きだった」
→永遠の憎悪、ずっと嫌いだった
百本「十割の愛」
→十割の偽り
百一本「これ以上ないほど愛しています」
→これ以上ないほど憎んでいます。
百八本「結婚して下さい」
→死んでください。
三百六十五本「あなたが毎日恋しい」
→あなたが毎日妬ましい。
九百九十九本「何度生まれ変わってもあなたを愛する」
→何度生まれ変わっても、あなたを憎しむ。
第三キャパシティ
・見解
クローンを創り出すとき、彼女だけおかしな挙動ばかりを起こした。彼女はとにかく愛を求めたのだ。私はどうしたものかと頭を悩ませたが、ゼルチュはアンティアの愛という感情をすべて憎しみへと移し替えてしまった。どうして愛を求めていたのか、それはもう私にも分からない。
『特殊な能力』
"
自身のユメノ使者を消滅させることで、七元徳に反逆の意志を示し膨大な力を得ることができる。ゼルチュが創り出した技なので使用ができるのはミリタスとストリアのみだ。これは"なりたくない自分"へと変化することを意味するらしい。
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