第107話12月13日考えちゃいけないこと考えちゃった

今日は病院に行かない日

母の DVD が届いたのだけれど 早朝から地区のゴミ当番が入っており

その後仕事

さらに明日の手話団体の準備をしてとなると

この体調が今一つ不安定な中では諸々不安なので

ちょっと今日は申し訳ないけどお休みさせてもらおうかなと

おやすみと言っても今から洗濯して 家事をしなきゃいけない

家の中を整備して写真も撮らなきゃいけない

しんどいね


ふと考えちゃいけないこと考えちゃった

もし何も起こってなかったら

今日はどんな日だったかな

来週行く予定だったスポーツ観戦はどういうルートで行ったかな

とかね

俺の横で寝ている母の愛猫がりゃんと鳴くんだよ

一気にフラッシュバックして母の部屋思い出す

母の横で丸くなってた愛猫を思い出す

もうあの絵は二度と見れないんだなと思う

母と喧嘩しながらも 母の脇で丸くなる

ソファーベッドでうとうとしてる母を見に行って俺が叱る

風邪ひくぞって、来週観戦じゃねえか、着ていくもの決まったのかって

その映像がフラッシュバックする

考えちゃダメなんだよね

絶対に

頭でわかっててもふっと浮かんじゃうんだ

そろそろ自分の支度しなきゃいけないんだけど立ち上がることができないでこんなことをグダグダ言ってる

愚痴ばかりだ

母もかなり病んでるけど俺も結構なとこまで来てんのかもな

とりあえず今から頑張って洗濯物回してゴミ当番して

帰ってきたら野菜を切り分けて 明日のカリキュラムを組んで見直して

そんなこと バタバタとすれば多少なりと 気が紛れるかな

紛れねんだよ 紛れるだなんだじゃねえんだよな

テロみたいに突然 頭の中に浮かぶんだわ

思っちゃいけないことが

本当だったらこうだったのに

は絶対に言っちゃいけないし考えちゃいけない

なのに 隙をついて 出てくる

東京の服屋に寄った時 すごく俺の服を褒めてくれた店員さんがいて 母が嬉しそうにニヤニヤとその様子を観ている

そんな 映像を微睡みの中で見てしまう

昔似たようなことがあった

それが今フラッシュバックしてる

きついね

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