第11話 わくわくパジャマパーティー♪ お風呂も有るよ!⑪

 ぴちゃん、ぴちゃん、と。お風呂に響く音は、水滴だけではなくて。


「やぁっ、だめぇ! そ、そんなトコ触っちゃ、く、くすぐったいのぉ……」


 ミルちゃんの甘々ロリータボイスも、お風呂だとエコーが掛かって、なんだか耳が幸せです♪


「ふふっ、くすぐったいだけかな? ミルちゃんってば、ドキドキしてるよ♪」


 柔らかく幼い肢体を、琴を奏でるように繊細に。爪弾くは、官能の調べ。


「はぁ、あん。なんだか私、頭が、ぼうっとして……、んっ♪」


 ぬるぬる、ぬるぬる。


「いいのよ、ミルちゃんのカラダ、私にゆだねて……?」


 そして私の指は、石鹸を手に、ミルちゃんの弱い処へ……。


《※健全なお風呂シーンです》


 ……健全ですよ?


「どこがよ! な、なんでこんなエッチぃ感じになるのよー!?」


 のぼせそうなミルちゃんが叫ぶ!


「け、健全だよ! ただの洗いっこだし! 背中流してるだけだし!?」


 私は主張する。エロ要素はありません!!

 まぁ、確かにここは、早百合宅のお風呂。私もミルちゃんも全裸!

 身体は石鹸でぬるぬる、石鹸に含まれた花の薫りと、女の子の匂いで、エロエロな空気が出てるけど!


 でもこれは健全! 猥褻は一切ない!!


「さ、ミルちゃん。次は前を洗おっか。ほら、脚を開いて♪」


 だから、やましい気持ちは無いってば!

 ほら、おしっこの出るトコロは特に綺麗にしないとね♪


「完っ全にエロ漫画展開じゃないのよ! や、やっぱり貴女、魔獣先輩だわ!!」


 健全な心でミルちゃんのちっぱいにタッチ♪する私へ。


「く、腐らせるわよー!?」


 胸を抑えて赤くなるミルちゃん。健全だって言ってるのに!


「むぅ、だってミルちゃんがあんなモノ(ホモDVD)見せるから! 百合ん百合んして中和しないと、悪夢にうなされそうなのよ!」


 それこそ、心が腐っちゃいそうなの。浄化しないとね!


「ま、まぁ、悪かったとは思ってるわよ……」


 ぷいっと、そっぽを向くミルちゃん。

 あの後、ミルちゃんと一緒のお風呂♪をリクエストした私に、彼女はわりと素直にOKくれた。

 ガチホモDVDが私のトラウマになったことで、ちょっと罪悪感を感じてるみたい。


 ちなみに共犯の早百合は、今私たちのベッドを整えてくれてる。


「……その、ごめんね?」


 しおらしく謝るミルちゃん。

 その姿に、私は。


 ああ、この子はいい子なんだなって、納得した。

 だから、


「別に、怒ってはないよ。二人が、私の為に用意してくれたってのは、わかってるし」


 もう2度と見たくないけどね!! ホモ性行為なんて!! ふー! ふー!


 ま、まあ、とりあえず落ち着いて。


「ミルちゃんは、私が喜ぶと思って、ホモDVD持ってきたんだよね。その気持ちが、嬉しいの。ありがとうね、ミルちゃん?」


 全裸な私達だけど。今は、素直に欲情抜きで。ミルちゃんをぎゅっと抱きしめる。


「ミルちゃん、大好き♪」


 早百合へのそれとは、また違う。友愛の大好きが、私の胸には、確かに芽生えていた。


「……貴女、素直すぎるわよ?」


 一瞬だけ照れて、なぜかすぐに。ミルちゃんは表情を曇らせる。


「……そんなに真っ直ぐな子は、悪魔にだまされちゃうんだから」


「ん、何か言った?」


 とにかく私、ミルちゃんとまだまだイチャつくよ! 待ちに待ったお風呂シーンだし!!


「さあ、全身! すみずみまで! 石鹸でぬるぬるしてあげるね! 私の指でカラダ中きれいきれいしてあげるね♪」


 触り心地最高のなめらかな銀髪! 白い肌! 白い肌! ちっぱい!!

 どれだけ触っても、ここはお風呂だからね! 洗いっこだからエッチじゃないもん!!


「それーっ♪」


 健全の名のもとに、ミルちゃんのあんなトコロやこんなトコロまで!

 それはもう、どんどん撫で回しちゃうよ♪ けして犯罪ではないッ!!


「きゃぁぁぁっ!? いい加減にしなさいよ、このレズレズエロ魔神!?」


「え? 早百合とはいつもこれくらいやってるよ?」


 友達だからね! これくらい普通の、ごく日常的なスキンシップ。

 むしろ早百合は、もっと凄いというか。

 あ、思い出すだけで♪ きゅんきゅんしちゃう♪


「……あん、もっとぉ、早百合お姉さまぁ♪」


「ふふ、呼んだ?」


 エロ大魔神襲来!?

 魅惑のせくしーボディを引っ下げ、早百合様がお風呂に降臨です!!

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