第6話 恐怖! ピンク髪の百合キス魔(主役)!⑥
「キマシタワー♪」
百合の使者ステファニーの魂の叫びと共に! 黄金の百合魔力が輝く嵐となって天へ昇る!!
「ん、ちゅっ♪ 早百合の唇、やっぱり柔らかい♪」
「ふふ、もっと、好きなだけキスしていいよ♪ 私はりりなの正妻だもの♪」
光の中、私達は幾度も唇を重ねる。互いの想いを確かめるように。
「ふ、二人とも! 後で職員室に来なさい!?」
真っ赤な顔で絢子先生が叫ぶ!
まぁ、イチャついてるようにしか見えないよね?
でもこれは、不純同性交遊に非ずッ!
愛と正義の、神聖魔法少女儀式なのです(断言)!!
「魔力が!! 溢れてくるっ!?」
聖なる輝きは強く、強く! 地球を包み込むほどに迸る!
その
「来たれ、魔剣よ! 百合魔法剣ホーリー☆ラブキャリバー!!」
今度こそ!
顕現する千本の黄金魔剣!!
悪を断ち、地上の闇を滅し尽くす正義の刃、銀河最強の究極マジカル兵装!!
「行っけぇぇーッ!!」
ずどどどどどどどーん!!!
黄金の魔剣達は、刃の暴風雨となって校庭をじゅうたん爆撃!!
私の意志に応え、エネルギー剣となって!
次々と狙い撃つ、男子を! お尻を!
「アッー!(×数百)」
炸裂、死屍累々!!
光の刃は深々と突き立った! お尻に!!
「グワァーッ!?」
エネルギー剣に貫かれ、悪魔の分身体消滅! 男子達の体から黒い影が抜け、浄化されていく!
「ば、バカなぁッ!! この数を一瞬ですと!?」
「さぁ、ホモホモしい展開、終わりッ!!」
私は片腕で早百合を抱き寄せながら、悪魔シュラムエントを、びしっ! と指差す!!
「見たか、これが百合の力! 私と早百合の、愛の力よ!!」
「もう、恥ずかしいよ♪ 愛の力だなんて♪」
額の冷えピタが蒸発しそうに顔を沸騰させる早百合。
うん! 私も言ってて恥ずかしいし!
でも不思議!
変身してるせいか、テンション上がりっぱなしです!?
「し、しかし何故!? キスの相手で、ここまでパワーが変わるなんて!?」
悪魔の呻きに、早百合が答える!
「それはね! 私がりりなを愛してるからよ♪」
「なるほど! 分かったよ!!」
ステファニー納得!
「マジカル☆リリィの力、百合の力は愛の力!! りりなと早百合の絆が! ラヴの力が、強さに! 魔剣の数に表れたんだ!!」
そしてステファニー、絢子先生をチラッと見て。
「良かったね、先生! 若さが足りないせいじゃなかったよ!」
「余計なお世話だ!?」
「くっ! なるほど、これが我が友アイゼンシュティーアを破った力! 凄まじい!!」
悪魔は冷や汗をぬぐう。
「ですが! 我輩にも悪魔の意地がある! 友の仇、この身が朽ち果てようとッ!!」
悪魔紳士シュラムエント、最後の抵抗!?
再び影のコウモリと化し、彼は!?
「体育館の中に?」
コウモリ達は、逃げ込んでいく!
あの中には!?
「そうだ! 女子達は!?」
※ ※ ※
体育館の中!
度重なるホモ展開に興奮? 鼻血噴いて女子達は気絶していた!
「この学校の女子、ホモ好きばかりだったの!?」
「りりな分かってない! ホモが嫌いな女子なんていないんだよ!?」
早百合が熱く語ります!
って、今はそんな場合じゃない!
影のコウモリは、女子達の体内へ!?
「「「さぁ! 貴女に、我輩を攻撃出来ますかな!? 少女達の肉体に入った我輩を!?」」」
邪悪な嘲笑を浮かべ、女の子達が、いいえ彼女達のカラダを乗っ取った悪魔シュラムエントが立ち上がる!
「くっ! 攻撃出来ない!?」
男子達にやったみたいに、黄金の魔剣をお尻に刺そうとしても!
私は無意識化で、魂の部分で、女の子への攻撃を拒んでしまう!?
「「「くくく、思った通り! 百合を魔力の源とする貴女はやはり! 女性には攻撃出来ないようですな!?」」」
女の子達の唇を借りて、悪魔が勝ち誇った高笑いを上げる!
「「「少女達の肉体では、大したダメージは与えられそうにありませんが……。なに、無抵抗の敵を倒すなど造作もない!! その細首、締め殺して差し上げましょう!!」」」
悪魔の傀儡となった女の子達が迫る!
「ど、どうすれば!?」
「大丈夫、方法はあるよ!!」
焦る私へ、ステファニーが叫ぶ!
「ノー百合、ノー魔法少女! 信じるんだ、百合は無限、百合は宇宙だと! 不可能など無いと!!」
力強い、確信の雄叫び!!
「さぁ、マジカル☆リリィ! 君の聖なる力を! 百合魔力を直接女の子達に流し込むんだ!!」
「ふぇぇっ!? それって、どうやって!?」
まぁ、私もだいたい分かってますけど!
今までの流れからしてね!
「そう! 女の子達にキスしまくるんだぁぁぁーッ!!!」
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