第34話 秋葉のイベントへ!

正月、二日と、昴はゆっくり過ごしていた。

いつもなら、学園ではチーム霧島達と

スタジオとかではめぐみ達と忙しく

騒がしく過ごしているので、こう言う日

は昴にとって貴重だった。


三日にもなると回りも普通に戻ってきて

いる感じだ。昴はスタジオにいた。


安部達にあいさつをし、一人ブースの

中に入り曲を作る。昴は会社、主に

安部等からミュージシャンとしてだけで

なく、作曲家としても活躍してほしい

と言われた。つまり朝霧涼介と同じ

ポジションになってほしいそうだ。


昴も曲を作れば儲かると聞き、承諾し

ここで曲作りをしていた。


今は休みなので、夕方までいる。それから

バイトの方に向かう。そのバイトも

今、シフトを減らしていた。店長には

事情を話して承諾してもらっていた。


夜、帰ると電話がなった。かけてきたのは

ミラだった。


明日、日本に行くと言うので迎えに来て

ほしいと言われた。

昴はしかたなく、行く事にした。


四日、空港にいるとミラがやってきた。


「昴!」

「来たか」

「ありがと来てくれて」

「お前が呼んだからだろ。まったく、いきなりきやがって」

「まぁいいじゃない。休みなんだし。さて

行きましょう。こっちにも来てもらって

るから」


外に出ると見慣れた車があった。それに

乗りミラが泊まるホテルに向かった。

そこは当然超高級ホテルで、昴は入り

にくかったが、ミラが強引に昴を部屋に

連れて行った。


部屋も豪華だが、もうめぐみのおかげで

驚かなくなっていた。


「それで、今日はどうするんだ?」

「昴の部屋に行ってみたいな」

「止めた方がいい。こことは真逆な貧乏

部屋だ」

「それでもみたいなわ」

「わかったよ。文句言ったら強制送還

させるからな」

「大丈夫、大丈夫。さ、行こ」


昴はミラを自分の部屋に連れてった。ミラ

はアパートを見て驚いたが、さらに

その中の一部屋だけと言うのにも驚いて

いた。


部屋の中でミラは色々見せてもらい

それから街に出た。昴が案内したの

は秋葉原だ。ミラはアニメとかが好き

でこの秋葉が一番の目的だった。


とりあえず色々店を見て回る。ミラは

日本語を話せないので昴が通訳も

する。


そうして夕方頃、ミラが行きたい場所が

あると言い、そこに向かう事にした。


そこはアニメ専門の店で、ミラはどうやら

イベントの抽選券を持っていたので

それを見に来たようだ。

一枚で二人参加出来るので昴もそれに

付き合った。


時間になり、そのイベントが始まった。

そのイベントはアニメの声優達が

トークをしたりミニライブをしたりする

物だった。


声優達が呼ばれ一人ずつ登場する。そして、

昴は知った顔を見つけた。それは

暁美夜だった。

ミラに聞くとどうやら美夜がメイン見たいで

ミラも美夜のファンらしい。


イベントは進み、最後のミニライブが

始まった。最初はメンバー全員で

歌い、その後、美夜のソロライブが

始まった。


その歌はロック系でそこに中二病的な

歌詞が入り客達は盛り上がった。


そうしてイベントは終わり、昴はミラに

美夜と会わせてやると言って、スタッフ

を見つけ、美夜を呼んだ。


「霧島君久しぶり。まさか、見に来てた

なんて」

「たまたまな。こいつがお前のファン

らしいんでね」

「が、外人?」

「ああ、ミラだ」

「ミラです!握手してください」

「ごめん、英語わからないんだけど」

「握手してくれって。俺が通訳してやるよ」


それから昴を通して二人は話、ミラも

満足して、美夜と別れ、ホテルに

戻った。


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